コールのポジティブガンマとプットのポジティブガンマ

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オプション投資家養成塾の中で

かなりレベル高い議論をしているので、

ここで共有したいと思います。

 

このポジティブガンマは9/20のセミナーでも取り上げる戦略です。

 

 

 

> ポジティブガンマに関して、
> 再度確認がございます。
>
> ポジティブガンマは方向性を
> 問わないということでコールで組む場合と
> プットで組む場合がありますが
>
> ITM時の決済のしやすさの他に違いとしては
> (日経平均が上昇する場合と下落する場合)
>
> 1.コールの場合
>
> 日経平均が上昇する過程では
> IVが下落しているので、
> ベガからは利益が取れないが、
> ガンマがプラスなので
> プラスのデルタがさらに増えて利益を
> 後押しする。
>
> 日経平均が下落する過程では
> IVが上昇しているのでベガから利益が取れる。

> デルタから損失はあるが、
> ガンマがプラスなのでガンマの分だけ損失が
> 軽減されている。
>
>
> 2.プットの場合
>
> 日経平均が上昇する過程では
> IVが下落しているので、
> ベガからは利益が取れない。

> ガンマがプラスなので
> マイナスのデルタの絶対値が減って
> (ガンマ分デルタが増える)損失を軽減する。
>
>
> 日経平均が下落する過程では
> IVが上昇しているのでベガから利益が取れる。

> デルタから利益はある上に、
> ガンマがプラスなのでガンマの分だけデルタの
> 絶対値が増えて(デルタのマイナス幅が大きくなる)
> さらに利益を後押しする。
>
>
> デルタヘッジ以降
> (最初にポジションを組んだ以降)、
> 日経平均の上昇や下落の過程では
> こういう状態という理解でよろしいでしょうか?

 

その通りです。

 

 

付け加えると
1.コールを買った時はミニを売っています。

 

日経平均上昇時に
ガンマによってデルタがプラスになって
利益を出しますが
日経平均が上がったということは
ミニ売りから損失が出ます。

 

ガンマからのデルタ変動からのみが利益となり、
元々持っているデルタ(ATMだったら+0.5)の
デルタ分はミニで帳消し。

 

このような戦い方です。

 

 

 

2.プットを買った時はミニを買っています。

 

これもコールと同様に、
ガンマによってデルタマイナスが縮小するため、
ガンマによるデルタ変化からの利益+元々のデルタの損失
によってプットの損益が決まりますが、
ミニを買っているので元々のデルタ損失が相殺されて、
結局はデルタの変化分による利益が残ります。

 

このようにコールもプットも
もともと持っているデルタが
市場の変動に対して
利益になる方にデルタが変化し、
その変化分が利益となります。

 

ちなみに、プットとコールというのは
プットコールパリティなのでITMプット=OTMコールです。
同じ権利行使価格という意味ですね。

 

ATMプット=ATMコールです。

 

IVを決める要素は
・オプションプレミアム
・権利行使価格
・原資産価格
・残存日数
・金利

 

なので、プットコールパリティが成立すれば
ATMのプットとコールは
プレミアムが一緒だからIVも一緒です。

 

 

このように考えると、
デルタヘッジをする場合にはコールでもプットでも、
経済効果的には全く同一になります。

 

あとはOTMコールオプションと等価だと言っても
ITMプットオプションでポジションが組めるか、
ということと、決済の時にITMだと
決済しにくいということが残るんですね。

 

 

 

> 回答ありがとうございます。
>
> 自分の理解がほぼ合っていたので安心しました。
>
> 決済のしやすさを考えると
> ポジティブガンマをコールで組んだ時は大きく下落、
> プットで組んだ時は大きく上昇の方が
> 都合がいいということになるのでしょうか?
>
> でもベガからも利益を取るには
> プットで組んでの大きな下落の方が
> IVも上昇になるからいいのではないかとも思います。
> (ITMで決済しずらいにしても)
>
> コールの場合は上昇すると
> IVが下落するからベガからは
> 利益も取りづらい上にITMで決済をしづらいという
> 違いがあるのではとも思います。
>
> この考えは間違ってるでしょうか?

 

その通りです。

これはIVの章で取り上げたとおり(第9章問16)、
プットのほうがIVの上昇とダブルで取れます。

 

そういう意味ではITMを厭わないのであれば
プットで組んでいたほうが良いですね。

 

 

あとは損益計算するときに、
D-ITMになって価格がついていないと
価格計算出来ないので心理的にちょっと落ち着かない。

 

 

また、2回転目というか
このポジションをクローズして
新たに建てようとする場合には
プットコールパリティでSQまで持つ必要があるので、
証拠金がある程度あって証券会社の口座の中で
うまくポジション管理ができればいいですが、
最初のうちはパリティで持ち続けるポジションがありながら
新しいポジションを建てると
混乱の元となりそうという懸念があります。

 

それを差し引いても最大利益を狙うのであれば、
プットのほうが利益は大きくなる可能性はあります。

 

 

 

コールも同じことは言えるのですが、
大暴落はいつ起きるか分からなくても、
大暴騰、しかも1日で暴騰するというのはあまり起きないので
(数日掛けて上昇するというのはありますが)
そういう意味ではD-ITMになる前に
手仕舞いがしやすいのがコールと言えます。

 

また、コールとプットでは
コールのほうがたいていIVが低いので、
(ボラティリティスマイルで原資産の右側、
つまり価格が高いほうがIVが低いということです)
プレミアム自体はコールのほうが小さいから
リスクリターン比はコールのほうが
低リスクということも言えますよね。

 

このへんは型にはまったルールというより、
相場の変動がどのくらいを見越しているか、
今のIVは高いのか低いのか、などを考えて
判断を微調整していくといいのかなと思いますよ。

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