ベガからの損益を計算するときの基準IVは?

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ベガの基準IVについて質問をいただきました。

以前の記事では「ベガは合算すると計算が合わなくなることがある」と説明しましたよね。

これに関連する内容です。

 

> IVはそれぞれのオプションの個別のものなので、

> 売っているオプションのIVが3%上がっても、買っているIVが1%しか上がらなかった場合は、

> 合算でベガプラスでも損失になっている場合もあります。

>

> 売りOPが3枚でベガの合計が-11 買いOPが2枚でベガの合計が+15だった場合、

> (カレンダーを組むとこんな感じになると思います)トータルではベガプラスですが、

> 売っているOPのIVが3%上がったので、損失は33円。これに対し、

> 買っているOPのIVは1%しか上昇していないので、+15円しかありません。 

>

> リスクパラメータでベガプラスで、IVも上がったのに損失になってしまっています。

> こうなってしまうので、合算して管理するとやっかいなことになると思います。

> また、「ポジションを組んだ時よりもIVが2%あがりました」という場合、

> 何を基準にすればよいのか?がわかりません。

>

> 先ほどの例のように、売っているOPのIVが3%上がり、

> 買っているOPのIVが1%上がったときは何%上がった(または下がった)となるのでしょうか? 

>

> この計算方法なども教えていただきたいです。

 

 

この場合は前回の記事でもお伝えしたように、

それぞれのIVでベガから損益を計算して、それを合計しましょう。

 

デルタ・ガンマは日経平均、セータは時間の経過という

どのオプションでも全く同じ条件だからこの3つについては合算できますが、

ベガについては変動の対象であるIVがオプションそれぞれになっているため、

厳密に計算するなら1つずつ算出するしかありません。

 

そこまで厳密にやらなくても損益に重大な影響がなければ、

他のリスク指標と同じように合算して計算してもいいでしょう。

 

 

 

 

質問にもありましたように、

カレンダー系のスプレッドを組んだ時に影響が出やすいですよね。

 

というのは同限月間でスプレッドを組む場合は

全体的にIVが上がったり下がったりしやすいため動きの関連が多少ありますが、

異限月になると期近だけ反応して期先が動かないということもあり得ます。

 

 

 

> また、「ポジションを組んだ時よりもIVが2%あがりました」という場合、

> 何を基準にすればよいのか?がわかりません。

 

私はこれまでIVの差によるベガまでほとんど考慮していなかったため、

上記のような説明をしてきました。

 

 

 

でも本当は質問者さんが書いているように、

 

 

> 売っているOPのIVが3%上がったので、損失は33円。これに対し、

> 買っているOPのIVは1%しか上昇していないので、+15円しかありません。 

 

 

1つずつ計算して合計するほうが正確ですよね。

 

 

 

 

だから最後の質問の答えは、

 

> 先ほどの例のように、売っているOPのIVが3%上がり、

> 買っているOPのIVが1%上がったときは何%上がった(または下がった)となるのでしょうか? 

 

それぞれのオプションごとに上がり下がりがあるので、

厳密に計算する必要があれば一言でまとめられない。

が答えになるのかなと思います。

 

 

同限月間のスプレッドだったら

多少合計して計算を簡略化してもいいかもしれませんけど、

そこはトレーダー自身でどのような計算をするかによりますね。

 

 

 

このIVの異なる動きをうまくトレードにつなげれば

利益を見込めるんじゃないかという考えが

ボラティリティを売買する、っていうことなんでしょうね。

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