日経平均連騰時に逆張りのプット買いで20万円稼いだ事例

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本日、日経平均が2年ぶりの12連騰を記録しました。

もうそろそろ天井付近にいるから下落するのではないか?と予想している方も多いのではないでしょうか。

このような相場状況で、あなたは下落を予測した逆張りポジションを迷い無く取ることが出来ますか?

こんな状況で逆張りのリスクを抑えた取引技術があります。それがプットオプション買い戦略です。

今回は今と似たような相場状況の2015年11月30日に、P19750を買うことで、逆張りの相場観を反映しつつ、リスクを抑えた損失限定ポジションを取って20万円稼いだ個人投資家の事例を紹介します。

今後の衆議院選挙の動向は読めなくても、下落することを見越した相場観を実現することが出来るのです。

あなたも同じように逆張り戦略を取りたいときには、このオプション買い戦略を参考にしてください。

逆張りの相場観を実現するためのオプション取引

衆議院解散により日経平均が記録的な連騰を繰り返しています。

こんなときに逆張りしたいのが日本人投資家の特徴だといわれます。逆張り戦略とは、相場の方向とは逆のポジションを取る戦略です。

一般的にも、大衆の選択とは逆の考えを「逆張り的な発想」と呼ぶように、多くの人とは異なる考えを指します。

株式投資で株価が上昇している最中に真逆の選択をするので、この戦い方を採用するには勇気が必要です。

なぜなら順当に相場が上昇してしまったときには、多くの人が利益になっているのを横目に、自分だけが損失を被ってしまう危険性があるからです。

かといってリスクを減らそうと思って相場が反転したのを見定めてからエントリーすると、その分だけタイミングが遅くなります。
もし思惑通り逆行した際に充分な利益を獲得できなくなります。

このようにリスクを取って、そのリスクに見合う分だけのリターンを得る作戦が逆張り戦略になります。

当たれば大きな利益を得られますが、外れれば損失が大きいという、ハイリスクハイリターンな戦い方と言えます。

そこでこの記事では今の相場と似たような状況で、普通の個人投資家であるTさんが手掛けた、天井からの下落で利益を出せた事例を紹介します。

Tさんは世帯年収が約750万円で証券投資にまわせる資金 約100万円程度で考えています。証券投資経験としてはFXの経験が3年程度あり、先物オプション経験は2年程度です。

FXが長く一発退場しないためには投下資金量を抑えてトレードすることがポイントだと考えているため、実際の保有資金に対して証券投資に回せる資金は約100万円程度と考えています。

2015年11月30日の時点での相場の状況は、9月10月と軟調でしたが11月になって上昇トレンドに入っている状況でした。

大方の市場予想では2015年8月のチャイナショック前の状態に戻る、つまり日経平均株価はすぐにでも20,000円を回復するだろうと考えていました。

しかした、Tさんの相場観は「もう天井だろう。ここから19,000円あたりまで下げるのではないか。」という相場観を持っていました。

というのも、これまで相場が上昇一辺倒で上がっていたため、息切れをするのではないかと思える状況だったからです。

このTさんはテクニカル分析を得意としていましたので、このチャートだけではなく他のテクニカル指標を組み合わせて総合的に判断すると、もう下落するサインだと考えたようです。

テクニカル分析の信頼度の低下

しかし、テクニカル分析をこれまでやってきていても、買うと下げて、売ると上がるという典型的な負けパターンを何度か経験しているうちに、自身の相場観が若干信頼できなくなっているようでした。

この相場でのテクニカル分析なら下落するであろうこと間違いないと思っていますが、自信の相場観も外れることは充分承知している。

このようなご自身の相場観を信用したいが100%信用しきれないときに、現在の上昇トレンドとは真逆のという逆張りを採用するのは心理的にも非常にやりにくいものがありました。

逆張りでエントリーしても順当に上昇トレンドが継続してしまうと含み損が増えていきます。

この含み損を耐えることができてこそ逆張りで利益を上げられる可能性が高まるのですが、逆張りで投資を開始して含み損が増えていくのは嫌なものです。

しかも、逆張り戦略を先物で実現すると、含み損が損失限定とならないために、無尽蔵に含み損が増えていきます。

逆張りによる相場観が外れただけではなく、上昇トレンドに乗ってぐんぐん含み損が増えていくのを指をくわえてみている状況はなんとしても避けたいと考えました。

さらに、今回のTさんの証券投資への資金量は100万円程度なので、無尽蔵に損が膨らむ取引は出来ません。

逆張りによるリスクを取ることは出来るものの、リスクは限定したい。つまり損失を一定額以上膨らまないように損失限定にする必要がある。

このように考えました。

もしテクニカルが当たらなくて負けてしまうのは相場観が当たらなかったからなのででしょうがないとしても、何とか損失限定に出来れば、思い切って逆張り戦略を取ることができます。

そこで登場するのがオプションになります。

ロスカットを気にせずトレードできる手法がオプション

損失限定を実現する手段で最適なのがオプションになります。

オプション買い戦略なら仕組み上損失限定になっているので安心感があるからです。

先物をショートしてロスカット注文を仕込んでおくロスカット方法もありますが、逆指値注文で損失限定を実現しようとなると、約定しないでロスカットラインを超えていくリスクに加えて、市場の「ノイズ」に影響されないか相場に張り付いて状況をチェッする必要が生じます。

この問題を回避できるのがオプションの損失限定なのです。

先物をショートしてロスカット注文で損失限定にすることの問題点

先物をショートしてロスカット注文を入れておく手段の問題点を説明します。

例えば現在の日経平均株価が19,750円のときに、先物をショートするので19,850円にロスカット注文を設定しておけば、少なくとも100円上昇したときにはロスカット注文が発動するため損失を限定にすることが出来ると考えら得ます。

しかししかし思惑通り下落を始めたとしても、需給バランスで一瞬だけ上昇した時にロスカット注文が発動すると、そのロスカットが思わぬところで発動してしまう可能性もあります。

例えば下落トレンドが始まる直前に、雇用統計やFOMCなどの海外のイベントがあり重要な発表がされたことを考えてみましょう。

特に為替に変動が起きやすい出来事が起きると、為替に連動して日経平均も大きく変動することがあります。

雇用統計やFOMCなどはアメリカ時間の朝に発表されるため、日本では夜21:00過ぎになります。
相場を常にチェックしていれば問題ありませんが、この発表の際に為替が上下に振れて日経平均が19,750円から一瞬だけ19,860円をつけてその後は下落トレンドになったとしたらどうなるでしょうか。

せっかく下落トレンドは当たっていたのに、一瞬の相場の揺さぶりによってロスカット注文の逆指値は発動してしまっているため19,850円でロスカット注文が通って約定してしまっています。

この時に相場を見ていてすぐまた19,850円で売り注文を出していればよいのですが、夜はぐっすり眠ろうと思って相場を見ていなければ、19,850円でロスカット注文が通ったまま、翌朝はポジションが無い状態になります。

もし当初の逆張り戦略の相場観が当たって翌朝は19,200円まで下落していたとしても、一度ロスカット注文が通ってしまっているので、100円の損失を計上しつつポジションを持たないまま現在の日経平均株価が19,200円になっている状況になります。

もしロスカット注文を入れてなければ19,750円でエントリーして19,200円になったので550円の利益を取れたところが、ロスカット注文を入れてしまったがために-100円の損失を被って日経平均が安くなっている状態なので、下落の相場観が当たったのに損失になっているという目も当てられない状態になります。

もし雇用統計やFOMCなら、日本の21:00ころに起きていてロスカット注文が発動するかどうか確認できるかもしれません。しかしアメリカの日中(日本の真夜中)に何か事件などが起きたら、起きていることは不可能なので相場変動には対応できないことになります。

日本の先物市場は朝方5時まで動いているので、頑張って起きていれば相場変動には対応できるかもしれません。

ですが、現実に起きる可能性は低いとしても、土日や祝日などの休場の時に海外でイベントが起きた場合には、いくら真夜中にチェックできたとしても、物理的に対応不可能な時間帯に変動が起きてしまうので対応することが出来ません。

だからロスカット注文を入れておけば安心できないのです。

相場観と投資額のバランスによりP19250を選択

Tさんはプットオプションを買おうと考えましたので、次にどの銘柄を購入するかの検討です。

2015年11月30日の状況は、日経平均19,750円程度でした。この時のオプション購入代金は下記のようになっていました。

赤枠を抜き出したのが下記の表です。

権利行使価格というのは基準ラインです。プットオプションは、満期で日経平均がこの基準ラインよりも低くなっていれば利益になります。

よってこの3つの銘柄を比較すると、P19250が最も安く購入することが出来て、P19750が最も割高だということが分かります。

実は到達しにくいものほど購入金額が安く、到達しそうなものほど購入金額が高い傾向にあります。

そこで現在の日経平均株価(19,750円)から考えると、P19750はすでに到達している基準ラインであるのに対して、P19250は今から500円も下落しないと到達しないラインです。

このように日経平均がどのくらい到達するかという相場観を入れてオプションを購入することが出来ます。

そしてオプション買い戦略は購入金額よりも損失が出ませんので、逆張り戦略を安心して実行することが出来ます。

今回Tさんは最大損失は10万円程度に抑えたいと考えていましたので、今回の銘柄で当てはめると、12月限 P19250なら10万円程度で買えそうだということが分かりました。

Tさんの投資判断

Tさんは先ほど10万円程度までの損失はOKだと考えて基準ラインを19250円に設定していたものの若干遠い気がしていました。

ですが銘柄を選定して待っていると、だんだん日経平均のチャート上でも力がなくなってきて、一旦は19,000円あたりまでは下落するのではないかとも思えるようになりました。

そこでP19250を買う選択肢でも充分利益になるのではないかと考えて最終結論を出しました。

(1)満期⇒12月限(2015年12月11日満期)

(2)基準ラインを19,250円とする。

(3)@100円(10万円)前後で買える銘柄

ということで銘柄を12月限P19250@105に決定しました。

オプションは1枚当たり1000倍なので、このプットオプションを購入した場合には105円×1000倍の105,000円を支払うことになります。

Tさんのもくろみ

12月上旬に、19,000円あたりで着地すれば・・・(SQ19,000だとしたら)どうなるか考えて見ましょう。

収益予想としては

  • 受取額=(基準ライン-SQ値)円×1000倍

で計算されます。

具体的な受取額の計算すると、もしSQ値が19,000円とすると受取額=(19,250-19,000)円×1000倍 =250,000円と計算することが出来ます。

この収益予想の式から分かるように、SQ値が低ければ低いほど、つまり日経平均が下落すればするほど受取額は多くなることが分かります。

これがプットオプションの買いは「利益無限大」と表現される所以です。

この時の最大損失額は、プットオプションの購入額に限定されていますので、10.5万円になります。これ以上損失が膨らむことはありません。

上記の計算式の受取額から、取得時のコストを引いた値が実利益となります。

オプションをいくらで購入したのかを加味すると次のような計算式となります。

  • 実利益=受取額-購入時支払額

SQ決済時の受取額は250,000円で、P19250を購入するのに支払った購入代金は105,000円でした。

よって日経平均が19,000円くらいになれば、実利益=250,000円-105,000円=145,000円程度を利益として出せそうだと判断しました。

天井からの逆張り的プットオプション買いの結果

彼の相場観をおさらいすると、 もうそろそろ天井であり、19,000円あたりまで下落することも充分ありえる、今回の投下資金は10万円前後までに限定する。

このように考えていて、相場観を反映できるポジションを検討し、相場観が当たらない場合に備えて、損失が出たとしても限定しておきたいと考えました。

ロスカット注文なら限定になるように見えますが、先ほど解説したロスカット注文が相場のノイズによって通ってしまうリスクは避けたいと考えていましたので、オプションを買う決断をしました。

投資行為としては12月限P19250@105を1枚買い(105,000円の投資)を選定しました。

損失が限定されているので、予測を立てることが出来るので、12月上旬のSQの時点で19,000円あたりで終了すれば、14万円の利益を見込めるし、万が一負けても105,000円の損失限定ですむので安心感があると感じました。

実際の相場は19,000円を大幅に割り込み+20万円の利益

そこで実際の相場はどうなったか見てみましょう。

12月11日にかけて予想通り19,000円まで下落しまし、なんとSQ値は12月11日に18,943円となりましたので、想定していた19,000円よりももっと下落して終わりました。

Tさんの相場観は見事に当たりましたが、想定よりもさらに下落した相場になりました。

受取額は(19,250(基準ライン)-18,943(SQ値))円=307円だったので、(1)307円×1,000倍=307,000円の受取です。

この際のオプションの購入金額は(2)最初の支払い105,000円ですので、結果としては(1)307,000円-(2)105,000円=202,000円となり、想定の14万円よりも大きく利益を得る事が出来ました。

もし相場の急変を自分でウォッチングして利食いをしていたら、想定よりも大きく利益を取ることは難しかったかもしれません。

なぜなら、逆張りをして思惑通り相場が崩れたら、少しの利益で利食いしてしまいたくなるからです。

例えば19,000円を割るだろうと予測していて、実際に相場が19,000円を割ってきました。
その際にいつ手仕舞いするかが重要なポイントとなり、先物のショートポジションであればターゲット到達時に速やかに利食いしたほうが良いでしょう。

しかし今回の投資は、エントリーする際には明確なポイントを決めていません。なぜならこの戦い方はSQ通過を目論んでいたため、途中で手仕舞いすることを考えていなかったからです。

オプションはSQ通過すると自動的にポジションが消滅して、損益は差金決済で自動処理されるため、途中でタイミングを見計らって手仕舞いする必要は無いのです。

利食いの難しさもオプションが解決する

相場の下落で利益が出ても、待って利益を伸ばすには明確な基準が必要です。

先物のショートポジションだと相場の下落に合わせて先物の利益が増えていきますが、どこで利食いを設定するか相場に合わせて考えなければいけません。

もし途中で利食いしようと思った場合には19,950円で利食いするのか、19,900円で利食いするのか、19,850円で利食いするのか・・・その利食いポイントを決めておかないといけません。

もしこのように利食いポイントを決めた場合には、大きく利益を取ることはできません。自身が決めた利食いラインで利食いして終了になるからです。

そのように相場に合わせて利食いラインを設定している場合は、少し利益が出たら利食いして、逆行して損失が出たら損失がなくなるまで耐えるという、いわゆる利小損大のポジションを取ってしまいがちです。

ですがもし利食いラインを決めずに相場が下落すればするほど利益が出る戦略を取ることができれば、自信の相場観を反映しつつ利益の最大化を狙うことが可能となります。

もちろん途中で利食いしてポジションをクローズすることも可能ですが、Tさんはそのように途中で利食いすることを考えないで済むようなポジションを取りました。

そのような利小損大を防ぐためにも、オプションを活用するとSQまで気分的に安心してみていられます。
そして相場の小さな波に動揺することなく、当初ポジションを建てた時に考えた19,000円あたりまで下げるという相場観に自信を持って日々過ごせるようになります。

このように相場心理に左右されずに安心感を持って取引が出来る手段が、オプション取引なのです。

まとめ

オプションなら逆張りの相場観を反映することが簡単にでき、しかも損失限定で実現できます。

今回のように、下落を利益に変えたい場合にはプットオプションを買います。

プットオプションにも様々な銘柄がありますが、購入単価が安いものは実現可能性が低く、購入単価が高いものは実現可能性が高い傾向にあります。

Tさんはご自身の相場観に合わせてプットオプションを選定した結果、最大損失は約10万円と固定することが出来て、予定していた利益は14万円の利益を見込んでいました。

ところが結果は上ブレして20万円の利益を手にすることが出来ました。想定以上の利益が出たのは逆張りでリスクを取って、想定より日経平均が下落したためです。

この利益の上ブレは予測できないとしても、オプションなら損失限定なため含み益が出ても慌てて手仕舞いするといった利小損大の行為を防ぐことが出来た事例となります。

利小損大を防いだ結果、オプションから充分な利益を出すことが出来ました。

また、注意点について動画で整理していますのでこちらをご覧ください。

掲載:日本取引所グループ公式youtubeチャネル

上記サイトにて他の動画も閲覧できます。

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