VXXで利回り20%を安全に稼ぐための4つのヘッジ手段とは


VXXをショート(カラ売り)する際の一番の課題は、VXXが暴騰してショートした値段より高くなり含み損が出ることです。

しかしこの含み損に耐えることさえできれば、安定的に20%を超える利益が舞い込んできます。

なぜならVXXは1年で20%を超える下落を5年も続けていますので、過去と同じようにVXXをカラ売りすれば20%以上の利益を得られると考えられるからです。

今回の記事ではVXXを売った時に、安心してカラ売りをし続ける秘訣を4つ紹介します。

  1. VXXのコールを買う
  2. VIXのコールを買う
  3. 値動きの似たETFを買う
  4. インバース銘柄を買う

資金量が豊富であれば、含み損を抱えたままでも気にしないで下落するのを待るのですが、誰しもが豊富な資金量を持っているわけではありません。

もし資金量が足りなくなると株を買い戻して損失を確定しなければならないため、得られるはずの利益を失ってしまうどころか資金がマイナスになって相場から退場する羽目になります。

退場しないためには対策を講じておくことが重要であり、充分な対策は投資期間の安心材料に繋がります。

だからヘッジをかけておくことが重要なのです。

この記事を読むことで、あなたもVXXショートを安心して手がけることができるようになります。
きっと安心して年利20%を超える利益を手にできますよ。

ではさっそく損失を防ぐための4つのヘッジ手段を提示します。

どれが優れているというものではなく、ヘッジの考え方によって様々な選択肢があるということを学びましょう。

1.VXXコールオプション買い

オプションを利用するとヘッジが出来ます。

オプションは「保険」であり、万が一のためにコストを支払うことで安心を買える商品でもあります。

VXXをショートするリスクは、VXXが暴騰することです。そこで、VXXが暴騰した時に利益になるコールオプションを買います。

コールオプションのコストは、オプションの現在の価格が最大損失(=コスト)となりますので、損失限定で保険を掛けることが可能です。

満期も様々ありますので、例えば1年間有効な保険を購入したい場合は、来年の満期のオプションを購入すると良いでしょう。

この時に選定する権利行使価格は、VXXショートの金額と同額の30ドルにしておくと、もし暴騰しても30ドル以上の損失は全てオプションがカバーしてくれますので安心です。

しかし保険料分はコストとして計上しますので、多少の損失はやむを得ないと思えば、権利行使価格を高めに設定するとよいでしょう。

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2016年11月17日、株価が30ドルのとき、17年1月満期のオプションは上図のように権利行使価格が30ドルのコールオプションは約9ドル(100倍するので900ドルのコスト)、権利行使価格が40ドルのコールオプションは約7ドルとなっています。

もし60ドルまでの上昇は耐えられるけど、60ドルより超えるリスクは取れないというのであれば、コール60ドルを選定します。

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コール60ドルを購入すると、保険料は1年間強で約4ドルとなっていますのが、万が一株価が60ドルを超える分は全額カバーできるので安心です。

デメリット

VXXは1年間で20%超下落する商品です。

保有しておくだけで株価が下げていくのが分かっている商品に、わざわざ保険を掛けて良いかを考えなくてはいけません。

保険を掛けてしばらく何もない平和な時間が経つと、到底保険の金額に到達しないというように思えて、ただお金を捨てているような感覚に陥る可能性があります。

充分に利益が出たらコールオプションを一度清算して仕切り直し、再度権利行使価格が安いオプションを選定するのも良いでしょう。

2.VIXコールオプション買い

VXXは、VIX指数に連動する商品です。

1で取り上げた上げたVXXコール買いは、必ず原資産の商品価値が下がっていくことを耐えなければいけませんが、減価しないVIXで代用するという手があります。

VIXは下値が11%~12%と限定的です。

このコールオプションを購入すれば、VXXの減価を心配することなく、かつVIX指数が急騰した場合にはヘッジとして役に立つと考えられます。

デメリット

ヘッジしたい対象であるVXXショートポジションは、VIXとは異なります。

よってフルヘッジにはならない可能性がありますし、フルヘッジを超えた、オーバーヘッジになっていると、今度はコストである保険料を余分に払っていることになります。

また、いざVIXコールオプションを買おうとした時にVIX指数が高くなると、割高なオプションを購入することになりますので、ヘッジコストがより高くなる可能性があります。

このようにヘッジを掛けるタイミングが重要になってきます。

3.値動きの似たETF

値動きの似た商品を選定してみましょう。

VXXは1~2ヵ月のVIX先物に連動した商品なので、VXZという4~7ヵ月のVIX先物で構成した商品があります。

VXXが急騰すれば、VXZもそれなりに連動します。

VIX先物の性質上、期限が近い商品は相場の変動に反応しやすく、期限が遠い商品は相場の変動に反応しにくい性質がありますので、よってVXXをショートして、VXZをロングすることで、反対に動く銘柄としてヘッジの役目が果たせます。

デメリット

ほとんど同じ方向に動く商品を、一方ではカラ売りして、もう一方では買い持ちしているということは、必ずどちらかは損失が出ます。

VXXオプション買いやVIXオプション買いでは可能性として両方が利益になることもあり得ますが、このVXZによるヘッジでは両方利益になる可能性がほぼ皆無です。

損益推移をみると「VXXをカラ売りするだけの方が儲かったのに」と後悔することになるので、ヘッジコストとしてあきらめることが肝要です。

また、VXXオプション買いやVIXオプション買いは損失限定なので、おおよそのコストが見積れますが、VXZをヘッジとして利用する場合にはVXZの減価も計算しておく必要があります。

4.インバース銘柄

最後に、インバース銘柄を紹介します。インバースとは「逆の値動きをする」銘柄です。

VXXは、VIX指数に連動して動きますので、VIXが上昇すればVXXも上昇します。

一方のインバース銘柄は逆相関となり、VIXが上昇すると下落するように作られた商品になります。

このような逆相関銘柄は、VXXなどをショートするときには貸し株料として市場から株を借りる調達コストがかかることを避けたい投資家が、「VXXをショート」するのではなく、「逆相関銘柄をロングする」ために利用されます。

VIXに連動する逆相関銘柄で有名なのはXIVやSVXYがあります。

このような逆相関銘柄を組み込むことで、ヘッジとして利用することができます。

デメリット

インバース銘柄には、価格が「前日比で80%毀損した場合には清算する」という条項が付いていることがあります。

VIX関連銘柄では確実に起きない保証はないので注意が必要です。

通常の株式市場で、100ドルだった株が一日でいきなり20ドルにまで下げるというのは考えにくいですが、VIX指数は急騰する可能性がありますので、一日で急騰することも考慮しなければいけません。

また、ヘッジ枚数も検討する必要があります。

VXX100株に対してXIV100株にすると、短期的に評価すると完全連動して損益は±0となります。

よって枚数を調整するなどバランスを考慮すると良いでしょう。

ロスカット注文ではヘッジにならない理由

このようなヘッジ手段を挙げると、ロスカット注文で防げるのではないかと疑問に思う方がいるかもしれません。

ヘッジ手段はコストがかかりますので、本当ならロスカット注文で防げば、余計なコストがかからなくて済むからです。

これが逆指値注文でヘッジを行うメリットです。

自身の相場観や状況把握により瞬時に対応できる場合は、ヘッジを掛けずに発注技術でカバーするのが一番低コストで済みます。

このような技術やタイミングをコントロールできない場合に、前述した4つのヘッジでコストを掛ける必要があるのです。

例えば30ドルでVXXをショートした場合には、60ドルに逆指値をしておけば、最大損失は-30ドルで済みます。

逆指値注文のデメリットは取引時間外の急騰

しかし逆指値の課題は、時間外の変動になります。

逆指値注文は、取引時間内に注文されるため、約定するのが取引時間内に限定されているのです。

もしVIX指数が急騰するタイミング取引時間内なら逆指値注文は有効に機能するのですが、アメリカ時間の深夜(日本の昼間)に事件や事故が起きた時には、翌日の寄り付きで急騰しますので、この際に逆指値注文を発注していても、大幅に高くなった価格で約定することになります。

よって完全なヘッジといえないのです。

30ドルでVXXをカラ売りして逆指値注文を60ドルに設定していても、翌日は80ドルで寄り付いた、と言う場合にはあなたの注文価格である60ドルを大幅に超えた価格になっています。

逆指値で条件が成就した際の注文を「60ドルで買戻しする注文」にしておくと、市場価格はすでにあなたの買い注文のはるか遠くになってしまっています。

そこで逆指値が成就した際の注文を「成り行き」にすると、80ドルで約定することになります。

本来ならヘッジとして60ドルを超えたら損切りをしたいのに、大幅に超えてしまい、最悪なケースは買い注文が放置されてさらに価格が上がり続けるVXXをショートしているため、含み損が膨らんでしまうことになります。

このような注文は、通常の相場状況では安心できるのですが、予測できない出来事には対応できません。

また、アメリカの日中は日本時間の深夜に当たるため、夜中寝ないで相場を監視しておかなければならいとすれば現実的ではありません。

また、世界中の出来事を監視して、さらに相場の価格をチェックし続けるのは困難を極めます。

まとめ

リスクのないところにリターンはありませんので、リスクを恐れるのではなく、リスクを正確に見積もって適切なヘッジ手段を選定しましょう。


 

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