米国債のゼロクーポン債「STRIPS債」を購入する方法


米国債は「リスクフリー資産」と呼ばれ、リスクの極めて少ない投資と言われています。

日本国内の証券会社ではほとんど扱っていないゼロクーポン債であるSTRIPS債をインタラクティブブローカーズ証券(IB証券)で購入することができます。

この記事ではIB証券の取引ツール「TWS」を利用した10年もののSTRIPS債を購入する方法について解説します。

米国債とは

アメリカ合衆国財務省証券(United States Treasury security)は、アメリカ合衆国財務省が発行する公債で、一般的に米国債と呼ばています。Treasuryは米国の財務省のことで、Treasuriesは米国の財務省証券=米国国債の総称です。

償還期間による分類

償還期間までの期間によってそれぞれ名称が異なり、長期国債をTreasury bonds、中期国債をTreasury notes、短期国債をTreasury billsといいます。

  • 短期国債(Treasury bill : 1年未満の割引債)
  • 中期国債(Treasury note : 1年以上10年物までの利付債)
  • 長期国債(Treasury bond : 30年物の利付債)

1年以内の償還期限は割引債として発行されています。
2年以上の償還期限のものはすべて6カ月毎に利払いがある利付債として発行しています。

今回購入の対象としているのは10年物なので、10年物のnoteか、発行から20年経過した償還日まで残り10年となったbondを取引することとなります。

時間が経過しても名称は不変

noteやbondは残存日数が少なくなっても名称は変わりません。
最初に発行される時の名称のまま、満期の償還を迎えます。
よって今回は2026年満期のnote、もしくは2026年満期として1996年に発行されたbondを選ぶことになります。
bondの償還日が近づいてもnoteとは呼びません。
同様にnoteの償還日が1年未満となってもbillとは呼びません。
発行時の種類によって名称が変わり、満期償還日までに取引を自由に行えると覚えておきましょう。

米国債の額面

米国債は額面が1,000ドルとなっています。

満期日に1,000ドルで償還される金額をベースに利回りを計算します。
そして値付けされている現在価格が安い(妥当)だと思えば国債を買っても良いという投資判断となります。

額面が1,000ドルであり償還価格は1,000ドルで固定されていますが、実際の取引価格は1,100ドルになっていたり、990ドルとなっていたりと額面通りの価格で取引はされていません。

利払の方法

利払の方法としては

  • 利付国債
  • 割引国債

というものがあります。

利付というのは保有していると利息がつく国債、割引国債というのは利息分をあらかじめ割り引いて取引される国債になります。

利付債の元本部分と利札部分を分離し元本部分を取引し、金利分を割り引いているのがSTRIPS(Separate Trading of Registered Interest and Principal of Securities)と呼ばれる債券となります。

元本及びクーポンが物価指数上昇率に連動するTIPS(Treasury of Inflation Protected Securities)という米国物価連動の国債もあります。

 

STRIPS債の基本的な仕組み

特殊なゼロクーポン債で、元々は利付債であった債券を、元本部分と利札部分(利息部分)を分離(ストリップ)し、それぞれ別々に取引できるようにしたものです。

・元本部分:元々の利付債の元本の償還日を満期とする割引債
・利息部分:各利札について利息の支払期日を満期とする割引債

STRIPS(ストリップス)債は、「元本利子分離債」とも呼ばれています。
米国財務省によって開発された、利付債の元本部分と利札部分(クーポン部分)が分離され、それぞれの部分が「ゼロクーポンの割引債」として販売されるものです。

例えば、10年債(年2回利払い)であれば、満期まで10年の「元本ストリップス債」が1銘柄と、満期まで半年のものから半年毎に10年のものまでの「利息ストリップス債」が20銘柄となり、合計で21銘柄のゼロクーポン債となります。

一般に通常の金利が設定されている商品への投資には、満期までに受け取る利息の再運用金利が確定していないものですが、STRIPSの場合にはすでに金利が明確になっているため、再投資リスクがありません。

期間中は非課税運用

金利を複利で運用再投資するため、個人投資家には償還されませんので税金が発生しません。最終の満期になって課税されますので、NISAのような非課税の精度となっています。

TIPSはTreasury Inflation-Protected Securitiesの略称で、日本語では、と訳されます。

米国債購入手順

ティッカーコード:US-T

まず、TWSのブックトレーダーを開きます。ブックトレーダーとは、米国株を購入するためにティッカーコードを打ち込んで購入することが出来る画面です。

黄色い網掛け部分を左クリックすると図のように直接書き込めるようになりますので米国債を表す「US-T」を打ち込みます。2016-06-10_095951

この「US-T」が米国債のティッカーコードとなります。

次に小さいポップアップウィンドウで「United States Treasury」というカテゴリの中に「債券」という文字が出てきます。

この「債券」という文字をクリックします。お使いのPCによっては非常に小さい文字となるため、見えにくい場合は設定で文字フォントを大きくしましょう。

2016-06-10_100026

Treasuryとはアメリカが発行している債券のことを示しますので、米国債の呼び名となっています。

銘柄選択

債券をクリックすると、下図のような画面になります。

2016-06-10_100043

左側に

  • 取引所
  • 種類
  • 満期日
  • 発行日
  • クーポン
  • 取引可能

という表示が見えます。こちらから取引したい銘柄を選択します。

右側の欄は対象となる銘柄を一覧で表示しています。ご覧のとおり、非常に多くの銘柄の国債を取引することが出来ます。

ここで注目すべき項目は

  • 種類
  • 満期日

の2項目です。

ここで登場する用語にinterestとprincipalというものがあります。

interestは利札部分、principalは元本部分を指しています。ここでは10年もののSTRIPSを購入し、購入する国債は元本になりますのでprincipalを選択します。

期間はちょうど10年満期のnoteがあればよいですが、ここでは30年もののbondで、残存期間が10年のものを選択しましょう。

よって

  • Bond STRIPS Principals

を選択します。

 

2016-06-10_100124

この画像のように発行日と満期が一覧になって表示されます。

各行の商品が全てSTIRPS債を示していますので、かなり細かく期間が設定されていることが分かります。

2016-06-10_100200

ここではおおよそ10年の期間が残っているSTRIPS債を選択します。
2016年8月15日が満期であるSTRIPS債を選択してみました。この日が満期となる国債は1銘柄です。

画面の下にある「追加」ボタンを押すと、TWSのブックトレーダーの画面に対象の銘柄が追加されました。

2016-06-10_100237

US-T GOVT STRIPS Principal Aug 15’26という銘柄の詳細が表示されます。

ここでは買い気配と売り気配の価格差に注目してください。
この価格差(スプレッド)が小さいほどこの商品に流動性があることを示しています。

ただしこの数値は額面の1000ドルに対して%表記になっているため、厳密には単位はドルではなく%となります。

2016-06-10_100252

表記を見ると

  • 買い気配:83.7
  • 売り気配:84.1

となっています。このスプレッドが小さいほど、今の現在価格に近い価格で取引ができることになります。

気配数量を見ると○○Kとでています。これは1000倍の数量がオーダーとして提示されていますので、個別株やETFに比べると注文数量が非常に大きいことが分かります。

10年ものの国債の利回りは1.89%

購入する場合は1,000ドルに対して84.1%の価格で購入するので、841ドルで買うことが出来ます。
841ドルが10年かかって1,000ドルになりますので、単純に計算すると10年で159ドルのリターンが来るということになります。

この159ドルのリターンを得るのに841ドルの元手で10年運用として計算をすると、単利計算で1.89%となります。

発注する

ここで気配価格をクリックすると、下図のようにオーダー画面が出ます。スプレッドが小さい場合は売り気配値で買うと、発注直後に約定することとなります。

(下記は買い気配値をクリックした場合。国債を購入する場合は売り気配をクリックして買い注文を出します)

2016-06-10_100306

このようにして注文を出すと約定しますので、国債への投資が出来ます。

まとめ

国債の種類はbill, note, bondと種類があり、interest, principalという利札部分と元本部分がある。

10年満期のbondを取引すると、現在は複利運用で1.7%の国債を購入することが出来る。
このリターンを上回る投資先があれば投資を検討し、1.7%未満になる投資案件の場合はその投資を見送って国債へ資金を投下したほうが良い事がわかる。


 

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