VIX系の銘柄VXXをペアトレードに活かす「%比較」方法とは

VXXとVIXYの2つの銘柄を時価総額で比較する、サクソトレーダーの%比較方法の解説です。

アメリカの恐怖指数であるVIXに連動した商品には、実に多様な銘柄が存在しています。

例えばVIXの日々の変動と一致するように動くことを目指して作られた銘柄で有名なものはVXX、VIXYがあります。

この銘柄の現在の株価はそれぞれVXXは18.54ドルです。

一方、VIXYは15.47ドルとなっています。

この2つの銘柄は同じ運用方針に従っているのですが、銘柄ごとに現在の株価が異なると、正しく日々の変動と一致するように運用されているのか、分かりにくいですよね。

現在のVIXが11ドルなので、VIXが1ドル上昇したら、現在の株価18.54ドルのVXXは何ドル上昇するのか、頭を使って考えないといけません。

そこで、これらの銘柄が全く同じ変動になっていることを簡単に判別する方法があればいいと思いませんか?それは「%比較」として割合で比較するのが効果的です。

そのためにはサクソバンク証券が提供しているサクソトレーダーの「%比較」ツールを利用すると一目瞭然で簡単に比較が可能になります。

このサクソトレーダーの「%比較」では時価総額を合わせた場合の変動率が表示されますので、この2銘柄を表示させるとぴったりと一致します。
全く一緒なので、線が重なって1本に見えます。

この記事ではサクソトレーダーを利用した時価総額の比較方法について解説します。

あなたもこの記事を読んだ後には様々な商品で変動率を比較することができ、各銘柄間のペアトレードも検討しやすくなります。

この「%比較」方法をマスターして、あらゆる金融商品を比較できるようになれば新たな商品への投資が可能となります。
きっとあなたの投資ジャンルに幅が広がっていきますよ!

VXXとVIXYとは

VXX barclaysが発行しているETN商品となります。VIXの日々の値動きに連動するように作られた商品です。

VIXY プロシェアーズが発行しているETF商品となります。こちらもVXX同様にVIXの日々の値動きに連動している商品となります。

2銘柄の運用方針である目論見書では

「S&P500のボラティリティ指数(VIX)の先物に連動する商品であり、S&P500インデックスへの投資家心理を反映します。日々のVIXの値動き比率をベンチマークとして連動させます」

として、全く同じように機能する商品がそれぞれの発行会社から発行されています。

ここで着目したいのは「日々のVIXの値動き比率」と同じように動くので、VIXが1%上昇したらVXX,VIXYが1%上昇し、VIXが1%下落したら、VXX,VXIYが1%下落するように作られている点です。

銘柄 現在の株価 変化率(上昇) 変化率(下落)
 VIX 10ドル  10%  -10% 
 VXX 18ドル 10%  -10% 
 VIXY 15ドル  10% -10% 

1ドル上昇したら1ドル、というように同額にしたほうがわかりやすいのですが、そのようにできない理由があります。

同額の変化にすると商品が成立しない

その理由とは、全銘柄の株価が同じ価格になっていないと優劣が付いてしまうからです。

もし同じ額だけ上昇する場合には、割安なVIIXが必ず有利になってしまうはずだからです。

その根拠を提示します。

例えばVIX指数が10ドルから11ドルに、1ドル値上がりした場合を考えてみましょう。上昇率は10%です。

現在の株価が違うと変動額が異なる

VIXの1ドル上昇したらVIX関連銘柄も1ドル上昇するような商品設計の場合は、現在の株価が18ドルのVXXに当てはめると19ドルに上昇し、VIXYは15ドルが16ドルに上昇します。

銘柄 現在の株価 変化額 変化率
 VIX 10ドル  11ドル  10% 
 VXX 18ドル 19ドル  5.5% 
 VIXY 15ドル  16ドル 6.6% 

上昇率で考えると、18ドルから19ドルへは5.5%の上昇に対して、VIXYは6.6%の上昇となります。

VIXが10ドルから11ドルになったのは10%の値上がりですが、各銘柄の現在の株価によって上昇率が異なってしまい、投資家は株価がより安いVIXYを購入するはずなので、人気が集中してしまいます。

そうなると市場原理が働き価格が一緒になっていないと優劣が付いてしまうはずですが、でも実際は価格差があります。

今の価格差が「サヤ」として将来解消されるものであれば割安なVIXYを買って割高なVXXを売ることで鞘を取れるはずですが、実際の価格推移を見ると、そのようにはなっていません。

サヤが縮まることはなく同じように変動していっているため価格が高い銘柄と価格が安い銘柄は反転することなく連動しています。

上記の図は%比較ではなく、株価の比較を1枚のチャートに収めました。

一見株価が同じように見えますが、実際は2軸で構成されているので縦軸の幅が異なりますので、価格差がついています。

縦軸の左側の目盛りがVIXYの株価、縦軸の右側の目盛りがVXXの株価になります。

このように同じ目論見で運用されているのに価格差がついている状態で放置されるはずがないので、変動額で比較するのは誤りだとわかります。

現在の株価が低いほど1ドル上昇する影響が大きい、ということは、株価が安いときしか売買するメリットがなくなるので、このような変動額では商品が成立しません。
常に各社が他社より安くなるように運用を調整するようでは、目論見どおりの運用とはいえないからです。

よって、これらの銘柄は目論見どおりの運用となるように、「変動率」をあわせた商品設計をされています。

変動率を合わせることで目論見通りの値動きを実現する

変動率を合わせるというのは、上昇・下落した比率(パーセント)分と同じだけ変動するということです。

つまり10ドルから11ドルに上昇した場合には10%の上昇になりますので、VXXも10%上昇することになります。
18ドルから10%上昇した19.8ドルが新しい価格となります。

この価格になるように発行会社がVXXのポートフォリオを見直して連動させるのです。

同様にVIXYでも、発行会社が同じロジックで10%の変動となるように価格を調整します。15ドルのVIXY株が16.5ドルとなります。

銘柄 現在の株価 変化率 変化率
 VIX 10ドル  10%  11ドル 
 VXX 18ドル 10%  19.8ドル 
 VIXY 15ドル  10% 16.5ドル 

こうして、VXXもVIXYも10%上昇した価格となりました。

このように設計することで、もし仮にVIXが破綻し0ドルになる場合にも釣り合いがとれます。

つまり10ドルが0ドルになる100%減価すれば、18ドルの株価であるVXXが100%減価して0ドルになる、15ドルの株価であるVIXYが100%減価して0ドルになります。

投資する際に着目するのは「時価総額」

このようにVIXが10%上昇するとそれぞれの銘柄が10%値上がりするように設計されていると、VXXの株価が18ドルなので、上昇額は18ドルの10%の1.8ドル、VIXYの株価が15ドルなので上昇額は15ドルの10%の1.5ドルとなり、今度は値上がりした価格が合いません。

そこでこの元となる株価が異なることによる値上がり額のずれを調整する手法として、「時価総額」で計算して株を持つことにすればよいのです。

時価総額とは「株価」×「株数」の合計のことです。

私の過去のブログ記事、NT倍率トレードの最適な枚数比率は「時価総額」の一致でも解説したように、ペアトレードをする際には時価総額で考えることが重要です。

このVXXとVIXYは、VIXの値動きに連動して時価総額を合わせるように調整しているので、時価総額で考て両者の値動きがぴったりと一致していれば、この運用目論見にしたがってVXXもVIXYも運用されていることが判断できます。

時価総額を揃える方法

時価総額をそろえるというのは、例えば18ドルのVXXを15枚購入すると270ドルの時価総額のVXXを保有したことになり、同様に15ドルのVIXYを18枚購入すると同じく270ドルの時価総額のVIXYを保有したことになります。

こうやって時価総額を揃えることができます。

時価総額をそろえて銘柄を保有すると、VIXの変動によって時価総額の差(開き)は全くおきませんので、フルヘッジされたペアトレードとなります。

時価総額を揃えずに取引すると少しのサヤが抜ける

このペアトレードを、あえて時価総額を揃えずに1枚ずつ保有するやり方もあります。

VXXを18ドルで1枚購入し、VIXYを15ドルで1枚購入します。

もしVIXが10%上昇したことを想定すると、VXXは1.8ドル上昇して19.8ドルとなります。一方のVIXYは1.5ドル上昇し15.5ドルとなります。
このようにVIXの上昇によって、VXXのほうが値上がり幅が多いことが分かります。

そこで、VXXをショートして、VIXYをロングすることで、完璧にヘッジされたペアトレードを、あえて時価総額をずらして保有することで利益を狙うことも可能となります。

この場合はペアトレードではなく、時価総額に差がある状態ですので、完全なヘッジ状態とはなっていません。

このサヤが逆に開いてしまうことをリスクとして引き受けるから、利益を狙えているということになります。

便利なチャート描画ツールはサクソトレーダー

以上のように時価総額を揃える方法が有効であることがわかりましたので、あとは時価総額で比較するやり方をマスターすれば、ペアトレードで戦う方法を身に付けることができます。

そこで、便利なツールを紹介します。サクソバンク証券が提供している、サクソトレーダーになります。

操作手順

まずチャート表示画面の左上に「VXX」と入力します。

VXXのチャートが描画されましたので、次にチャートを重ねる設定です。

右上の「+」ボタンを押すのですが、押す前は「商品」という表示が出ています。

「+」ボタンを押します。「商品を追加」に表示が変わりました。

VIXYを検索して描画します。

下記の図のように2つ銘柄が並びました。

次にチャートタイプを変更し、「%比較」にします。

これで比較チャートの完成です。

当然ですが、VXXとVIXYは時価総額の変動が全く一緒です。
なぜなら、VIXに対して割合で変化しているので、時価総額の変動が一緒だからです。

このようにしてどのように価格推移をするのか、サクソトレーダーを用いることで一瞬にして判断することが出来ることがわかりました。

サクソトレーダーGOでも描画可能

このサクソトレーダーはPC端末専用ですが、サクソトレーダーGOと呼ぶ、WEBブラウザベースのプラットフォームでも利用することが出来ます。

サクソトレーダーGOはスマホアプリもありますので、ipadなどのタブレットはもちろんのこと、iphone、Androidなどのスマホからも描画することが出来ます。

日本の日中は価格変動しませんが、過去のチャートを比較するのであれば日中でもスマホから確認してみることが出来ますので、お仕事の休憩中や、移動時間にも簡単に確認することが可能です。

異なる商品でもペアトレード比較可能

VIXとVXXの比較

その他の銘柄として、VIXとの比較もできます。こちらは株価です。

%比較です。

金銀レシオ

対象はサクソバンク証券で扱っている銘柄になりますので、証券CFDのほかには、ドル円などの為替や、貴金属(金(GOLD)や銀)との比較も出来ます。

金÷銀の価格差に着目した金銀レシオの開き具合をチャートで比較することもできます。

VIXと金

異なる商品間でのペアトレードも検討が出来ますので、VIXと金(GOLD)の相関を調べることもできますし、実際にこのペアトレードで取引も可能です。

このようにサクソバンク証券で扱っている銘柄であればCFD商品として取引できますので、このサクソトレーダーの%比較でさまざまな銘柄の比較を行えます。

まとめ

VIX関連銘柄は一日の変動割合を一致させる商品であり、VXX、VIXYいずれを取引してもおなじ目論見通りの運用となります。

比較するには%比較として、時価総額による比較をすることで、より商品の特徴を捉えられるようになります。

サクソトレーダーやサクソバンクGOを使うことで、%比較をすることができるようになり、スマホアプリでも簡単に比較することができるようになります。

比較はサクソバンク証券で扱っている商品が対象なので、証券CFD以外にも金と銀のレシオも表示させることが出来ますので、様々なペアトレードを作ることができるようになります。


5年間負けなしのVXXカラ売りの利益率とは?

VXXのカラ売りは2012年から2016年まで1回も負けていません。毎年勝ち続けています。


負けない投資で、いったどのくらいのリターンが得られるのか?


そこで5年間の平均年利と、毎年100万円分VXXをカラ売りした場合の利益総額を調べたところ、驚きの結果が出ました。


その結果を公開します。


今すぐVXXカラ売りの利益率を確認する