クレジットスプレッドで気を付けるべき権利行使タイプとは


クレジットスプレッドは、損失限定で時間的価値を狙うことができる戦略の一つとして人気があります。
しかし権利行使タイプによっては気を付けなければいけません。

それは、アメリカンタイプでスプレッド売買を行うと、満期前にオプションの売り玉に対して権利行使されてしまい、現物ポジションを保有することとなりポジションの性質が変わってしまうのです。

この記事ではオプションの2つの権利行使のタイプと、様々な銘柄の権利行使タイプを紹介します。

アメリカンタイプの権利行使方式であってもクレジットスプレッドを行う考え方もお伝えしますので、リスクをどこで引き受けるかを考えながら選定しましょう。

オプションの権利行使タイプ

ヨーロピアンタイプ

満期まで権利行使が出来ないタイプです。

アメリカンタイプ

オプションを買った投資家はいつでも権利行使できます。

以上の2種類があります。

クレジットスプレッドの特徴

クレジットスプレッドの特徴として、原資産価格に権利行使価格が近いオプションを売り建てて、権利行使価格が遠いオプションを買う組み合わせのことを指します。

クレジットスプレッドは3シナリオで最大損失を把握するで組成したコールクレジットは、権利行使価格が14.5ドルのコールを売り、16ドルのコールを買っています。

VIXオプションはヨーロピアンタイプです。

ヨーロピアンタイプのオプションの場合は、原資産価格がいくらになろうとも、SQまでに権利行使されることは無ありません。

しかし、アメリカンタイプの場合は、原資産価格がオプションの売り玉の権利行使価格を超えてくると、コールの売り玉を権利行使されてしまうリスクが高まります。

権利行使された場合

コールの売り玉が権利行使された場合は、現物株をショートポジションで持つことになります。
その時の取得単価は権利行使価格でショートしたことになります。

これがオプションのコール売りをしたことにより発生した義務です。

コール売りが権利行使されると、現物ショートポジションを保有しており、さらにクレジットスプレッドで余った買い玉はそのまま保有し続けることになるため、狙いとするポートフォリオから変化してしまうことになります。

代表的なオプションの権利行使タイプ

クレジットスプレッドを実施する場合には、オプションの権利行使方式をよく検討する必要があります。

そこで、代表的なオプションの権利行使方式を見てみましょう。

日経225オプション

指数オプションとして、日本で一番取引されているのが日経225オプションになります。
日経225オプションはヨーロピアンタイプです。

しかしながらメジャーなオプションは1ヵ月ごとの満期に流動性が集中しているため、クレジットスプレッドでSQ通過を狙う場合には年12回しかトライできません。

はweeklyオプションも取引できるようになりましたが、まだ流動性がメジャーものより劣ります。
今後の流動性の増加が期待されるところです。

国内金オプション

日経225オプションは1000倍単位で、クレジットスプレッドを実行するための権利行使価格が125円刻みのため、最大のスプレッド差が12万5千円あります。

最初にトライするには取引額が大きいと感じる方には、9月20日に取引が開始された金オプションがお勧めです。

100倍単位で権利行使価格は50円刻みなので、最大のスプレッド差がわずか5,000円になります。
取引単位が小さいので非常に始めやすいのではないでしょうか。

現在3社の取引業者が参入しており、買いと共に売りも出来るのはEVOLUTION JAPANとサンワード貿易となっています。
EVOLUTION JAPANは対面での取次のみとなっているので、ネットで注文を行う場合はサンワード貿易が良いでしょう。

注意点は限月が2ヵ月ごとなので、短期売買には向いていない点です。
日経225オプションが1年で12回クレジットスプレッドが出来るのに対し、金オプションは1年に6回だけのチャンスとなります。
また、スタートしたばかりで流動性が出る今後に期待したいところです。

オプションの練習用に最適です。

銀オプション

サクソバンク証券で取引可能です。
単位はドルベースですが、円建てで運用できます。

銀オプションの場合は期近のオプションがweeklyとして出ていますので、毎週クレジットスプレッドを組むことが可能です。

また、相対取引なので、流動性の懸念がありません。

しかしながら、サクソバンクが提示するbidとaskの差が広がっていて、クレジットスプレッドを期近で行うと安値でオプションを売り、高値でオプションを買わざるを得ないので、銘柄によっては利益額が小さくなるか、逆にコスト割れしてしまうかもしれません。

その場合は権利行使価格を広げるか、限月を遠いものにする方法が有効です。

クレジットスプレッドを行う際に、権利行使価格が0.5ドル刻みになっており、0.5ドル×100オンス単位で取引できるので、日経225オプションや金オプションと同様の仕組みであれば50ドル=5000円が最大損失となます。

しかしサクソバンクの証拠金の仕組みは現物価格に対する証拠金計算を行いますので19ドル×100ドル=日本円でおよそ19万円の取引にたいする証拠金を拘束されることになります。

証拠金率は一律8%拘束されますので、実質は1.5万円程度の証拠金で取引をすることになります。

この証拠金は一律かかりますので、クレジットスプレッドを行って損失限定ポジションを採用しても、2枚分の証拠金が発生します。
よって必要な証拠金は1.5万円となります。

アメリカ市場のオプション

アメリカの指数オプションはヨーロピアンタイプとなります。
VIXオプションはヨーロピアンタイプとなります。

その他VIXやDOW、S&Pなどの指数系オプションはヨーロピアンタイプとなります。

ただし指数と連動するETFや、個別企業のETFはアメリカンタイプとなります。

アメリカンタイプでクレジットスプレッドを行うには

アメリカンタイプのオプションでクレジットスプレッドが出来ないわけではありません。
取引技術を身に付けることで、アメリカンタイプでもクレジットスプレッドで利益を狙うことは可能です。

その際には2つの事項に注意しましょう。

  1. 売り玉が権利行使される前にポジションをクローズする
  2. 割り当てがあって現物を保有しても耐えらえる資金量を用意する

特に2番目の資金量さえあれば問題にはならないので、証拠金不足にならないように充分な資金量を持ってクレジットスプレッドを行いましょう。

まとめ

一言にクレジットスプレッドと言っても、アメリカンタイプとヨーロピアンタイプで大きく戦略が異なってきますので、投資するオプションの権利行使方式を理解したうえで取引するように心がけましょう。


 

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