金オプション取引をネット注文で「売り」するなら業者は1択

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もしあたなが日経225オプションをネット証券でスプレッド売買による取引をしているなら、日経225オプションの代替手段として金オプションを活用する場合の取次業者はサンワード貿易一択となるでしょう。

今回2016年9月7日に東京商品取引所(TOCOM)内で行われた、「金オプション取引に係る個人投資家向け説明会」に参加し調査した内容になります。

この説明会にはオプショントレード普及協会から約30名が参加し、その他一般個人投資家を合わせて56名の投資家が参加しています。

詳細は口頭やパワーポイント資料に基づいているため正確な情報は証券会社に確認することをお勧めします。

取り次ぎ業者一覧

現在9月20日の金オプションスタート時に参加を表明している

この3社となっています。

この調査結果が参考になる方

今回の結果は、ネット証券でオンライントレードを基本とし、買いポジションと売りポジションを組み合わせて発注するオプショントレードを基本とする投資家のための選定基準となります。

金現物や金先物を持っていてヘッジ目的で金オプションを活用する場合や、対面取引の方が安心感があるという場合には3社の中からお好きな証券会社を選択すると良いでしょう。

選定に当たっては

  1. オンライン取引があるかどうか
  2. 売り玉を建てられるかどうか
  3. 手数料

が選定基準の大きなウエイトを占めていることになります。

1.オンライン取引の有無

  • 日産証券:オンライン取引あり
  • サンワード貿易:オンライン取引あり
  • EVOLUTION JAPAN:営業担当者と対面取引口座のみ

2.売買区分(売り玉可否)

  • 日産証券:コール、プットともに「買い」のみ発注可能
  • サンワード貿易:売り、買い共に可能
  • EVOLUTION JAPAN:売り、買い共に可能

3.手数料(予定)

  • 日産証券:オプションの価格帯により変動 イメージはプレミアム1~100円は100円、100~150円は150円、と50円ごとに増える
  • サンワード貿易:1枚30円~と、オプション価格により変動するスライド式
  • EVOLUTION JAPAN:新規、仕切、権利行使、権利行使の割り当てにおいては491円を約定時に徴収、権利放棄、建玉の消滅、日計り仕切りにおいての手数料は発生しない。

よって、オンライン注文ができて、かつ「売り玉」を建てられる証券会社は現在サンワード貿易のみとなります。

また、その他の条件としては

注文の種類

  • 日産証券:成行、指値、対当値段条件付、引成、引指
  • サンワード貿易:(明示なし)※ただしテイラーメイドコンビネーションはありとのこと
  • EVOLUTION JAPAN:指値注文、成行注文、対当値段条件付き注文、引指注文、引成注文
    テイラーメイドコンビネーションの取り扱いは無し

ベースとなる取引プラットフォームは3社ともtomtradeを利用するため、恐らく基本的な発注条件は同一であることが予想され、各証券会社でインターフェースが異なる程度かと思われます。

ではその他の特徴です。

日産証券

  • 買付上限:買いのみで、上限はなし
  • 即時入金サービス:提携金融機関(みずほ銀行、住信SBI銀行、ジャパンネット銀行、楽天銀行)
  • オプションの「売り」は9月20日のリリース時には対応しない。社内にて「売り」について検討中。
  • オンライントレードシステムのACCESS CXはWEB上で動作し専用ソフトインストール不要。(モバイル版もあり)
  • 2016年の8月取引実績では金(標準)、東京ゴールドスポット100ともに売買高No.1

サンワード貿易

  • コースは4つ用意

1.対面コンシェルジュサービス(24Hの電話対応&オンライン注文もOK)
2.オンライン専用コース
3.スプレッド限定(対面/オンライン)コース
4.プロコース(法人限定)

  • オンライン投資家は、2のオンライン専用コースと3スプレッド限定コースが有力。ただし両者のコースは資金管理が別となるため資金の移動が発生する。
  • スプレッド限定コースは大証のシステムトラブル解消後の10月以降を予定。
  • スプレッドは片方だけ外すことは不可。
  • スプレッド限定オンラインコースは「匠トレード」という専用注文ツールが必須であり、端末レンタル(月額5万前後で検討中とのこと)になる。
  • 端末のレンタルを避けたい場合は対面コース。(※対面は電話で注文を受けるという意味)
  • プロコースは法人限定で審査があるが、匠トレードのレンタル料は不要で証拠金や手数料がかなり抑えられている設定とのこと。

金オプションとは

金取引はTOCOMの取引高の半分が金関連で締めていおり、新たに金オプションが加わることで、金現物、金先物、金オプションを全てTOCOM内で行うことが出来るようになりました。

なお、金オプションの証拠金に関しては金先物、金ミニ・現日・の証拠金取引とSPANで相殺されます。

オプションの種類

・アメリカンタイプからヨーロピアンタイプに変更
①オプションの買い手が権利行使できるのは権利行使日においてのみ
②権利行使日は「金先物(標準)」の納会日と同一日

最終決済方法

・現物決済から「現金決済」に変更
①最終決済日に権利行使されたオプション建玉は原市場(先物市場)の先物建玉に移行せずに全て現金決済で終了
②インザマネーのオプションについては自動権利行使により差金決済。(買い手が権利放棄することも可能(要申告))

取引単位

・1kgから100gに小口化
取引倍率が1000倍から100倍となり少額の取引が可能

限月

・期近3限月制から「6限月制」に移行
最長で約1年間取引が可能

設計変更による効果

・完全な限定損失取引(買い手)
金オプションの買い手の最大損失は、オプション購入時に支払ったプレミアムに限定

個人投資家が参入しやすい市場へ

①プレミアムは数百円~数万円程度
②長期間にわたってじっくり投資することが可能

新しい金オプション取引の魅力

魅力その1:少額からの投資が可能

・オプション投資家からの強い要望を踏まえ、取引単位を小口化(100g)。これにより数百円~数万円程度で金オプション投資が可能
・投資家は、様々な権利行使価格の中からリスクに見合ったものを選択
・これまで、他のオプション商品では出来なかった様々なストラテジー取引が可能

魅力その2:オプション価格の大きな変動と高いレバレッジ性

・金オプション価格は①原資産である「金先物(標準)価格」②ボラティリティ③満期日までの期間④金利 の変化によって変動
・権利行使価格の選び方によって変動の大きさに違い
・初期投資金額の何倍にもなる可能性も

魅力その3:オプションの買い手は損失限定

・オプションの買い手の最大損失は支払ったプレミアムに限定、利益の可能性は無限。証拠金も不要。
・オプションの売り手は受け取ったプレミアム、損失の可能性は無限。証拠金を預託する必要がある。

魅力その4:保有している金現物又は金先物建玉のヘッジとして利用可能

・保有している金現物の価格下落リスクに対する保険として利用可能
・保有している金先物建玉のヘッジとして利用。SPAN証拠金の計算において減殺も可能。

(以上の金オプション概要については9月7日TOCOM公表資料に基づく)

まとめ

現状ネット証券を活用し売り玉を絡めたスプレッド売買をしている方にとっては、現状はサンワード貿易が最も使い勝手が良い証券会社と言えます。

ただし各社改善を図ってきたり、取り次ぎ業者も順次増えていくことが予想されますので、今後の動向が楽しみではあります。

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