オプション取引はプレミアムゲインを狙える投資法


プレミアムゲインとは保険料収入のことです。

世間に認知されているのはキャピタルゲインとインカムゲインの2種類の定義しかありませんが、その2つのカテゴリだけではオプションの利益のメカニズムが説明が出来ません。

そのメカニズムを明らかにしたのがプレミアムゲインと呼ばれる収益の種類です。

 

オプションが複雑な理由

オプション取引では、安いものを買い、高くなって売るというキャピタルゲインの要素があります。
ですが、安いものを買っても必ず高くなるわけではないし、その価値があるものが時間とともに減価していく性質があります。

この「時間とともに減価する」性質をキャピタルゲインやインカムゲインで表現するのが困難でした。

一方、時間と共に減価するのであれば、この商品を売ることでインカムゲインのようにも思えます。
保有していれば価値が減少するということは、まるで投資信託の分配金のような印象を与えます。しかしこの表現は適切ではありません。

投資信託の分配金と大きく違うのは、ある時期に(投資信託の分配金は1年1回)分配されるのではなく、毎日価値が減っているということです。そして期限直前になることが一番減価が大きくなります。

この満期までの推移を把握しようとすると、途端に難しくなります。
この期中での値動きを把握するためにリスクパラメータを分析する必要が出てきます。

いつ減価か始まるのか、その程度はどう変化するのかはオプションの性質を理解することで初めて明らかになるのですが、その値動きを考慮せずに最終的な満期を保証する「保険」の役割とも考えられるので、このアプローチから解説します。

加入保険に置き換えると

通常私たちが加入する保険は、期間の最初(1年ごと等)に1回保険料を支払って、1年の期間は保証が得られます。
保険料支払い後1日後であっても、364日後であっても、事故や不慮の事態が起きて保険金を請求する際には常に一定の保険金の還付を得られます。
ここに保険料が減価するという考えはありません。最初にいくら払うか、その額は適正か、保証の範囲は最適かを検討するだけです。

そのことを念頭におくと、オプション取引の価格決定のメカニズムが明確になります。

もちろん、オプション取引の際には期中決済(満期まで保有せずに途中では反対売買して決済すること)が多いので、保険のように有効期限切れまで保有するという概念は持たないことが多いのですが、価値がだんだん減価するということは説明が付きます。

ここでのポイントは、保証内容が変わらないことです。

保険は期間が経過しても補償内容は不変

保険は補償内容が一定期間経過後に変わることはありません。

補償内容が変わらなくて有効期限が短くなったら、保険料は変わらないでしょうか。
365日有効な保険料と、100日しか有効期限が無い保険料は一緒になるでしょうか。
当然のことながら、期間が短いほど事故や不慮の事態が起きる確率は減るので、保険料は安くなりますよね。

これは保険を売る側にとっても同じです。
例えば向こう1年間に日経平均株価が暴落する確率と、3か月で日経平均が暴落する確率を考えた場合に、より可能性が高いのはどちらでしょうか。

日経平均株価の暴落確率は正確に算出はできませんが、過去の日経平均株価の推移を見ても、1年に何回か暴落を観測されます。
ということは3か月で日経平均株価が暴落するよりも、1年で日経平均株価が暴落する方が起きる可能性は高くなります。

起きる可能性が高いということはそれだけ保険の返戻可能性は大きくなりますので、それだけ保険料は高くしないと保険会社の利益が減ってしまいます。
そして保険を買う場合にも保証期間を長くするということはそれだけ保険適用となる事故や不慮の事故が起こりやすくなるので保険料を高めに支払っても長期間の保証を得られれば納得する人も出てきます。

このように保険会社のメリット、買い手のメリットが合致した価格が保険料であるプレミアムとして今の価格になっています。
そしてこのプレミアムを取引するのがオプション投資です。

まとめ

オプションは期中での値動きを評価するためにリスクパラメータが必要となるが、満期決済モデルの場合はリスクパラメータによる検討をしなくても理論的に整理できる。
ただし期中モデルでも把握できるようなスキルがあるほうが望ましいのは事実。

保険の商品に置き換えると有効期限が短い商品ほど安くなるのは必然。オプションの価格設定も同様である。

オプションプレミアムは買い手と売り手が合意した値である。

 

参考:

インカムゲインとキャピタルゲインについては、こちらの記事を参照ください。