NT倍率の売買タイミングを「1時間足」で見極める方法

この記事では移動平均線をどのように活用するのかを解説します。

あなたは、NT倍率トレードに移動平均線が利用することでエントリーすべきタイミングを掴むことが出来たら良いと思いませんか?

このタイミングを掴むにはNT倍率をローソク足に変換して、チャート分析することが有効です。

数あるテクニカル分析の中でも、1時間足で売買タイミングを計るトレードを行い、3日間で1万円の利益をあげることができました。

%e7%84%a1%e9%a1%8c日経225ミニを16835円で買い17230円で決済したので、損益を計算すると日経225ミニは(17230-16835)×100=39500円の利益、ミニTOPIX先物を1340円で売り1369円で買い戻したので(1340-1369)×1000=29000円の損失。

合計して10500円の利益となりました。

この記事では移動平均線の作り方からどのように活用するのかまで解説しますので、あなたも移動平均線を有効に利用してNT倍率トレードを極めましょう!

テクニカル分析のお勧めは「1時間足」の移動平均

チャート分析の手法は数々あり、正解は一つではありません。
特に一番最初に悩むのが時間軸についてではないでしょうか。ここではお勧めの時間軸として「1時間足」を取り上げます。

理由は、数日で決済することを考えると、日足では期間が長すぎることと、日中の変動のうねりを吸収してしまって細かく利食いすることが出来ないからです。

かといって5分足のように細かくし過ぎると日経平均株価とTOPIXの価格変動がどのような傾向になっているのかを俯瞰することが出来ず極めて局所的な視点となるからです。

時間軸は、1分足、5分足、1時間足、日足、週足、月足・・・とローソク足1本の時間の長さによって決まります。

日足チャートは1日ごとの変化を捉えるのに最適であり、週足は週単位の変化を追うのに役立ちます。
1分足や5分足では、1日の中での変化に対応することができます。

しかしながら、時間軸の取り方によっては、示している相場の強さのバロメータが全く異なることがあります。
日足では陽転しているが時間足では陰転している、週足では移動平均線を上回っていない・・・などと、チャート分析には様々な見方があるために、投資判断をどこに置いたらいいか悩みがちです。

そこで今回は「1時間足」に絞ってチャートを描いたのが下記のチャートとなります。

2016-12-08_105431

このチャートは、1時間ごとのNT倍率の変動を示しています。
具体的には
9:00から10:00までの日経平均先物の4本値を取得して、同じくTOPIX先物の4本値を取得し、この1時間の中で

  • 日経平均先物の始値÷TOPIX先物の始値
  • 日経平均先物の高値÷TOPIX先物の高値
  • 日経平均先物の安値÷TOPIX先物の安値
  • 日経平均先物の終値÷TOPIX先物の終値

を求め、この4つの数字を「4本値」として、ローソク足を描くのです。このようにすることで、NT倍率の4本値が求まります。

と言っても難しく考える必要はなくて、日経平均先物とTOPIX先物の1時間足のデータはネット上から無料で取得できますし、ローソク足はエクセルのグラフ作成機能がありますので簡単に作成することが可能です。

そして、移動平均線を活用することで、このローソク足を分析することが出来ます。

移動平均線の採用日数は21本と60本

NT倍率は日経平均をTOPIXの値で割った数値になりますが、この数値自体を株価のように捉えてチャート化することもできます。

チャート化することでテクニカル分析の手法が使えるようになりますので、エントリータイミングと利食いタイミングを決められます。

そこで移動平均線を用いてタイミングを計ります。今回活用したのは21本と60本の移動平均線です。

この移動平均線を2016年10月~11月までの状況に当てはめると、下図のチャートになります。

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このグラフから、NT倍率をローソク足で表示すると、通常の株価推移と同様に上下に変動しながら、一定の規則性をもって動いているように見えます。

「NT倍率」のデータにも存在する規則性

NT倍率はあまり変動が大きくないと言われますが、このようにNT倍率の4本値からローソク足を算出してみると、細かい上下の変動を繰り返していることが分かります。

そこで、このチャートを分析して、チャート上でNT倍率の値が低くなったところでNT倍率をロング(日経平均先物をロングしTOPIX先物をショートする)することができます。

また、利食いはチャートの姿が天井だと思えるところで、NT倍率ロングポジションを解消すれば利食いを完了することが出来ます。

実際の売買タイミング事例

では、私が行った21本移動平均線と60本移動平均線を用いて、売買タイミングを計ってみることにします。

エントリータイミング

21本移動平均線が60本移動平均線を超えた時が、ゴールデンクロスとしてエントリーのシグナルとなります。

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しかし私がチェックしたときにはすでに11月2日のゴールデンクロスが出現した後だったので、次のタイミングとしてローソク足の実体が21本移動平均線を超えきたタイミングでエントリーを開始します。

このタイミングがエントリーした11月4日でした。

この時60日移動平均線が上向いていて、上昇トレンドはまだ継続していると判断し、また、ローソク足の実体が21日移動平均線に近づいたものの反転してまた上昇トレンドになるだろうと判断しました。

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利食い

よっておおよそ1万円を目標利益として、ターゲットポイントを定めて利食いを行いました。

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今回は日経225ミニとミニTOPIX先物の比率は1:1と非常に小さいロットで、かつ枚数比率も合わせていないため、おおむね1万円程度を確保できれば良いと考えていました。

最大は1万3,000円程度まで含み益は伸びましたが、少し押し戻された結果として+1万円の利益を確保して終了しました。

デットクロスタイミングまで持ち続けるのも有効

今回はターゲットポイントを定めて利食いしましたが、一方でターゲットポイントを設定した場合の問題点もあります。

それは想定した利益を超えて伸ばすことができないということです。

そこでチャート分析をして相場状況が反転したことを見定めて手仕舞いをする方法を取ることも考えておくと良いでしょう。

例えばローソク足の実体が21日移動平均線を割り込む、いわゆるデットクロスをするタイミングまで引っ張るという投資判断もあります。

この判断が利益を伸ばす根拠として、10月末~11月の上昇相場を振り返ってみると、当初設定していた21本線と60本線がゴールデンクロスした場面から保有し続けた場合には、利食いポイントに到達するまでぐんぐん利益を伸ばしていく相場だったことが分かります。

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エントリー時にはNT倍率が12.53、利食いポイントでは12.59になっていたので、0.07ポイントの利益を確保できることになります。

もし金額でターゲットポイントを決めて利食いをしてしまうと、ターゲットポイントで利食いして投資終了となります。

利食いした後の次のエントリーポイントが課題

ターゲットポイントで利食いした場合には、次のエントリーポイントが決まるまで、シグナルをを待たなければいけません。

ですが、上記のチャートのように、10月末からの相場では、もしターゲットポイントで利食いして利益確定した後にもさらにチャート上で続伸していますので、ポジションを保有しておけばこの上昇を利益に変えられたことになります。

この場合は残念ながら利益を取り損なっている機会損失ということがわかりますので、この期間では保有し続けて利益を伸ばしていくことが最良の投資判断であったことがわかります。

反対のシグナルが出たらドテンする

このように投資判断を定めた時には、反対のサインが出たらドテンする手法も有効です。

つ まりゴールデンクロスのシグナルが出たらNT倍率のロングを行い、保有し続けてデットクロスになった時に、今度はNT倍率をショートする、つまり現在保有 しる日経平均先物とTOPIX先物を両方決済して、今度は日経平均先物をショートして、TOPIX先物をロングするのです。

このようなポジションを採用することで今度はNT倍率が減っていくときに利益を伸ばすことが出来ます。

NT倍率は一方通行で数値が高くなったり安くなったりするのではなく、もみ合いながら価格を形成していることはNT倍率チャートを作成することでよくわかるでしょう。

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もしドテンのタイミングを捉えることが出来れば、上昇したときに利益を伸ばし、下落したときに反対のポジションを取ることでさらに利益を伸ばすことが出来ます。

頭から尻尾まで上手く利益に変えることはなかなか難しいので、多少の利益の圧縮はやむをえません。

それよりもシグナルが出た時に素直に従ってポジション調整をした方が、後々投資判断を悔やむことが無く精神衛生上良いかもしれません。

ロスカットルールもテクニカル分析で決める

もし相場観を誤って損失が膨らんだ場合には、テクニカル分析のシグナルが出たタイミングで躊躇なくロスカットしたほうが良いでしょう。

NT倍率は上昇するか下落するか、この2つしかありませんので、含み損が出ているという子は、反対のポジションを持っていれば利益になったということを意味しています。

前述したようにNT倍率はもみ合って価格が形成されているので、もし相場観が誤っておらず含み損が出た場合にはナンピンでポジションのサイズを増やしても良いでしょう。

ただし、ロスカットルールも定めておいた方が良いです。
相場は必ずテクニカル分析に従って動くと決まっているわけではありません。

テクニカル分析は過去のチャートを分析した結果を表示しているのに過ぎないため、過去の結果は未来の結果を保証するものではないからです。

ですが、私たちは過去起きたことは未来も起きる可能性が高いということを根拠にテクニカル分析を行いますので、いつかは例外が起きます。

その時に慌てないように、ロスカットラインも明確にしておいた方が良いでしょう。

ロ スカットしてすかさずドテンとして反対のポジションを取るのか、明確なシグナルが出るまでしばらくお休みするのかは人それぞれになりますが、いつまでもロ スカットせずに含み損を抱えてしまうよりは、ロスカットラインを決めて負けた時にすぐ次の投資に移れるように準備しておいた方が、トータルのパフォーマン スは向上します。

NT倍率に株価の上下は関係が無い

実は、このようなペアトレードは、株価が上がるか下がるかは関係がありません。

日経平均が下落しても、TOPIXが同じように下落することで利益になる場合もあるのです。

今 回の事例では、価格変動を銘柄ごとに見てみると、日経225ミニは16,835円で買い、17,230円で売却しているので、395円分上昇しました。
結果は、39,500円が利益になっています。

一方のミニTOPIX先物は1,340円で売って、1,369円で買戻しをしているので、29円の上昇です。
結果は、 29,000円の損失でした。

この合計が1万円の利益となりました。

もし下落相場だった場合に、たとえば日経225ミニが16,835円から16,735円と100円下落しても、ミニTOPIX先物が1,340円から1,320円へと20円下落していればNT倍率のトレードとしては1万円の利益になるのです。

TOPIXは東証一部上場の全銘柄の時価総額を指標化したものであり、その中の225銘柄を集めた日経平均はTOPIXの中に含まれているので、日経平均が上昇すればTOPIXも上昇します。

日経平均が上昇すればTOPIXも上昇し、日経平均が下落すればTOPIXも下落する傾向はとても強い、関連性のある銘柄ですが、まったく同じように上昇するわけではありません。

その関連性が少し崩れたときを利益に変えるのがNT倍率の戦い方となります。

さらに今回の取引では1:1で行っているので、ペアトレードの考え方とは少し異なる投資スタイルを採用しています。

NT倍率が0.1ポイント上昇すると利益は12,000円

このNT倍率は、日経平均をTOPIXの数値で割った数値になりますので、エントリーしたNT倍率の数値は日経225ミニ16,835円÷ミニTOPIX先物1,340円=12.56です。

このNT倍率の数値が0.1ポイント上昇すると、NT倍率は12.66ポイントになりますので、仮にミニTOPIXが1,340円から変化が無いとすれば、日経225ミニの価格は1,340円×12.66=16,964円となります。

よってNT倍率が0.1上昇するときの日経225ミニの価格は129円上昇するので、日経225ミニの実際の価格が取引価格の100倍になるので利益額は129円×100倍=12,900円となります。

ですが今回はNT倍率が0.1ポイント上昇する前に1万円の利益を確保して終わることが出来ています。

0.1ポイント上昇しなくても1万円の利益を確保できた理由

およそ0.55ポイント上昇しただけで、1万円の利益になっているのは、時価総額を合わせたからではなく、1:1の枚数比率で行っているからです。

時価総額を合わせるには日経225ミニ1枚に対してTOPIXが1.2枚必要ですが、今回の取引はTOPIXを1枚しか保有していないため、NT倍率の数値が0.1ポイント高くなる前に利益が出たのです。

実際はNT倍率トレードの最適な枚数比率は「時価総額」の一致解説しているように時価総額をそろえたほうが、時価総額のサヤを取れるトレードとなるのですが、今回は1:1の枚数比率でエントリーしています。

なぜ時価総額を合わせずに1:1としたのかについては、NT倍率をチャート化して短期売買によるタイミングを計っているからです。

時価総額の差を利益に変える場合は時価総額を合わせる必要がありますが、今回のように短期的に利益を出すことを考えて時間足を採用しましたので、時価総額を合わせるよりも価格変化の量に着目しているのが今回の取引のポイントとなります。

だから1:1の枚数比率でトレードをしたのです。

まとめ

NT倍率のチャートをテクニカル分析することで、相場の流れが見えてきます。お勧めは「1時間足」の表示になります。

21日移動平均線と60日移動平均線を用いると、10月末の相場でも利益を伸ばしていくことが出来ました。

視覚的にタイミングを把握できるようになったら、そのタイミングでエントリーするだけでNT倍率の取引を始めることが出来ます。

何が最良の投資判断になるか、実際に相場で経験しながら身に付けていくのが良いでしょう。


 

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