ストラングルとストラドルの比較方法のヒント

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では前回に引き続き

ショートストラドルとショートストラングルの比較です。

 

 

 

 

ストラドルの方が

なんとなく危険そうというイメージは、

リスク指標で比較したら

どうなっているでしょうか?

 

 

これはリスク指標を比べたときに、

どのパラメータの影響を受けているのかを

比較すればわかります。

 

 

この2つのスプレッドを

比べてみましょう。

 

 

 

 

 

例えば今の日経平均が9,750円近くにいて、

リスク指標が次の値だったとします。

 

分かりやすく書くために

数値は修正して小数点は省略しています。

 

     デルタ  ガンマ  セータ  ベガ

C9,500   60    10    -16    3

C9,750   40    12    -15    3

C10,00   15    6     -8     2

 

P9,500  -30    11    -13    3

P9,750  -60    13    -12    2

P10,00  -90     6    -6     1

 

 

 

 

ではスプレッドを

1つずつ確認しましょう。

 

 

 

【ショートストラドル】

 

スプレッドはデルタニュートラルを

基本にします。

 

これまでにスプレッドのところで

デルタのリスクを消すために

デルタ=0、つまりデルタニュートラルにするって

お伝えしましたよね?

 

 

 

 

デルタニュートラルにするため、

9,750のショートストラドルは

コールを3枚、プットを2枚売ります。

 

C9,750×(-3枚)

P9,750×(-2枚)

 

のショートストラドルのリスク指標は

 

 

デルタ

40×(-3枚) + -60×(-2枚) = 0

 

ガンマ

12×(-3枚) + 13×(-2枚) = -62

 

セータ

-15×(-3枚) + -12×(-2枚) = 69

 

ベガ

3×(-3枚) + 2×(-2枚) = -13

 

 

となりますので、

 

       デルタ  ガンマ  セータ  ベガ

a.ストラドル  0    -62    69   -13

 

となりますね。

 

 

 

 

C9,750とP9,750を

それぞれ売るわけですから、

両方ともマイナスにして合算します。

 

 

符号については大丈夫でしょうか?

おさらいになりますが、

 

 

 

 

<コール買い>

デルタ ガンマ セータ ベガ

 +   +   -  +

 

<プット買い>

デルタ ガンマ セータ ベガ

 -   +   -  +

 

売りの場合は符号が全て反転します。

 

<コール売り>

デルタ ガンマ セータ ベガ

 -   -    +   -

 

<プット売り>

デルタ ガンマ セータ ベガ

 +   -    +   -

 

でしたよね!

 

 

 

 

 

 

 

【ショートストラングル】

 

続いてショートストラングルを

見てみましょう。

 

 

C10,000とP9,500の

ショートストラングルとすると

今回も同じようにデルタを0にするため、

 

C10,000×(-2枚)

P9,500×(-1枚)

 

とそれぞれ売ります。

 

 

 

ショートストラドルの時と同じように、

C10,000とP9,500のリスク指標を

マイナスして合算します。

 

 

それぞれりのリスク指標は

さっきも言ったように

このようになっていると想定していますので

 

     デルタ  ガンマ  セータ  ベガ

C9,500   60    10    -16    3

C9,750   40    12    -15    3

C10,00   15    6     -8     2

 

P9,500  -30    11    -13    3

P9,750  -60    13    -12    2

P10,00  -90     6    -6     1

 

 

 

合算した値は

 

デルタ

15×(-2枚) + -30×(-1枚) = 0

 

ガンマ

6×(-2枚) + 11×(-1枚) = -23

 

セータ

-8×(-2枚) + -13×(-1枚) = 29

 

ベガ

2×(-2枚) + 3×(-1枚) = -7

 

 

        デルタ  ガンマ  セータ  ベガ

b.ストラングル  0    -23    29    -7

 

になりますね。

 

 

 

 

 

ここまで大丈夫でしょうか?

 

符号の考え方も、

売りポジションなので

マイナスするということは

大丈夫でしょうか?

 

買いポジションはプラスして

売りポジションはマイナスにする。

 

 

 

 

 

そもそもなんで

売りと買いでプラスマイナスが反転するのか、

そしてこれらを合算することが出来るのか、

分かりますか?

 

どうしてコールとプットという、

動きが違うポジションのリスク指標を

合算できるのか。

 

権利行使価格が違うオプションを、

まとめて計算できるのか。

 

 

 

理由は・・・私も正しい理由まで

調べたことはありませんが、、

これはブラック・ショールズ式という

理論的計算式のおかげだと思っています。

 

 

 

 

リスク指標を扱う際に、

利益を得るためにはどうしても

スプレッドなどの合成ポジションの

リスクを知りたいから、

合算が出来るように単位を

一定にしたと考えています。

 

つまりこういうインフラも、

リスク指標からリスクを知るために

整備されているんですね♪

 

 

だからリスク指標を知らないで

オプショントレードをするのは、

トレードの本質を掴めていないわけです。

 

 

 

 

 

  ■

 

 

 

 

 

さて、2つの指標が出そろいました。

比較してみると、

 

         デルタ  ガンマ  セータ  ベガ

a.ストラドル    0    -62    69   -13

b.ストラングル   0    -23    29   -7

 

となりますね。

 

 

ここから何が分かるでしょうか。

 

 

 

 

 

 

パッと見ると、

a.ストラドルの方が全体的に

絶対値で数値が大きいですね。

 

そりゃそうです。

 

 

ストラドルはコール3枚売り、プット2枚売りに対し、

ストラングルはコール2枚売り、プット1枚売りです。

 

 

 

枚数が多いほうが

絶対値は大きくなりやすいですよね。

 

 

 

 

 

 

 

でも、だからと言って

 

数値が大きい=危険

 

と決めつけてもいいのでしょうか。

 

 

それにセータが大きいということは、

放置していればタイムディケイによる

利益が出るということです。

 

それは売り戦略にとって

嬉しいことのはずです。

 

 

 

それにもし数値が大きいから危険なのであれば、

 

b.のストラングルを5セットくらい持つと、

a.のストラドルの1セットより危険・・・

 

となっちゃいますよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

それが真実でしょうか?

 

 

 

 

ちょっとあなた自身で

考えてみてください。

 

 

この問いかけに答えていくことが

今後の稼ぎにつながると思いますよ。

 

 

面倒だったら次回の回答を待ってもいいですが、

ただ送られてくるメールを見ているだけの人と、

自分の頭で考えて答えを待つのじゃ

理解度に差がつくのは当然ですよね。

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