今日はトピックが山盛りな日でした。
NY市場の誤発注事件にインプライドボラティリティの高騰、そして日経平均株価の-400円近い下落。
そしてその混乱を受けて為替市場も大きく動いたようです。
リーマンショックかそれ以上という一大事だという声も聞こえます。
<NY株>誤発注?で市場は一時パニック
6日のニューヨーク株式市場は午後2時過ぎ、株価の急降下に騒然となった。ダウ工業株30種平均はわずか15分間で約700ドルも下落して1万ドルを割り込み、その後の20分間で約600ドル戻すという「バンジージャンプのような相場」(市場関係者)となり、市場は一時パニックに陥った。
米メディアによると、混乱のきっかけは米大手金融機関のトレーダーによる誤発注。ダウ平均構成銘柄のプロクター・アンド・ギャンブル社(P&G)の株取引で「ミリオン」(100万)単位で注文を出そうとした際、誤って「ビリオン」(10億)と打ち込んだ可能性があるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100507-00000020-mai-brf
<欧州信用不安>東証331円安 ユーロ一時110円台
東京株式市場は7日、ギリシャの財政危機に端を発した欧州の信用不安の拡大で米国で株価が大幅に下落したことを背景に全面安となり、下げ幅は一時、前日比438円安と2日連続で今年最大を記録した。
ギリシャ国会が6日、財政再建関連法案を可決したが、不安心理の拡大には歯止めがかからず、米ニューヨーク株式市場はダウ工業株30種平均が一時998ドル安と急落。外国為替市場ではユーロが売り浴びせられ、一時1ユーロ=110円台と8年5カ月ぶりの円高・ユーロ安となり、円は対ドルでも一時1ドル=87円台と5カ月ぶりの円高水準に上昇。「市場は一時的なパニック」(大手証券会社アナリスト)に陥った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100507-00000076-mai-brf
引用元:ヤフーニュース
これって・・・かの有名なジェイコム男を生み出したみずほ証券の誤発注事件と同じでは!?
あのとき散々海外からシステムの脆弱性をダメだしされてた気がするのですが、
「歴史は繰り返す」とはまさにこのことですかね。
さて、5月SQのポジションですが、原資産価格が中央よりもかなり外れてしまったため、
市場の動きに対してさほど影響を受けていません。
連休前の5P10750×1を買い戻していたため、この大きな混乱に巻き込まれなくて済みました。
オプショントレーダーに限らず、常に予想外のことまで想定した上で戦略を組まないといけませんね。
ほとんど起こらない可能性でも、仮に起こったら破産するようなポジションを組むべきではありません。
「ブル(強気)は階段を上ってきて、ベア(弱気)は窓から逃げていく」という格言の通り、
日経平均も上昇するときは何日かかけて上昇するのに対し、
下落は今回のように一気に下がってしまいます。
特に日経平均はそれが顕著に当てはまるため、海外のオプションに比べ
コールよりプットのほうがインプライドボラティリティが高く、
プレミアムが高くなっているのです。
だから単純に「プレミアムが高いから」と考えてプットを売った人は、
一気に下落するリスクをとる代わりに高いプレミアムを貰っていると考えられるのです。