オプション投資家養成塾で
質問をいただきましたので
共有していきたいと思います。
> テキスト第2講後編のP4
> 「C11500の売り=先物12500円売り+P11500売り」
> とあります。
> 最初読んだとき、先物は11500円で売らないと、コールと
> プットは同じ値段にならないんじゃなかったか。先物を
> 12500円で売ってもこの式は成立するのか。こういった
> 疑問が浮かびました。
> むろん、先物を12500円で売るからこそ、利益が出るので
> すが、いまだに上記の疑問が残っています。
これはよく誤解されるのですが、
現在の先物価格が12500円だったら、
> 「C11500の売り=先物12500円売り+P11500売り」
これで合ってますよ。
だから
「C12500の売り=先物12500円売り+P12500売り」
や
「C13000の売り=先物12500円売り+P13000売り」
も正解です。
プットとコールの価格が同じになるのは
仰るとおりATMになった時なので、
原資産価格が12500円だったら、C12500とP12500で合成すると
ちょうど損益が0となるので、12500円の先物を1枚持っていても
損益が発生していないのでわかりやすいかと思います。
例題のC11500の売りというのは、
約1000円ITMになっているので、
本質的価値が1000円近くあります。
それに対してP11500売りというのは、
1000円OTMなので時間的価値しか残っておらず、
そのプレミアムも小さいです。
この式が成り立つためには、
先物12500円売りが、含み損-1000円くらいに
なっている必要がありますよね。
C11500売りの本質的価値が大きいので。
ということは、
含み損-1000円になっている先物価格12500円売りというのは、
11500円で売りを建てたのと同じことになります。
そうなると、
C11500売り=先物12500円売り+P11500売り
というのは、
C11500売り=先物11500円売り+(-1000円損失)+P11500売り
と同じことになります。
これだと等価ですよね。
先物価格は現在の原資産価格ですが、
オプション価格は権利行使価格を
自由に選択できます。
その距離(原資産価格-権利行使価格)は、
含み損益として考えると、
常にパリティは同じ権利行使価格で
置き換えることができます。
この考えがあると、
複雑な含み損益を考えなくても、
自動的に現在の先物価格を使って
パリティを計算しても、
ちゃんと距離まで考慮してくれるので、
式が成り立つんですよ。
■
このような質問に対する回答が、
山のようにあります。
それだけ熱心な受講生さんがいて、
お互いにスキルアップできていると実感できます。
上の回答も、これまでも何度も質問を頂きますが、
それぞれ微妙にニュアンスが異なる質問で、
そのたびに良い回答はないか考えながら回答しているんですよ。
P.S.
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