今日は
『損失繰越のメリットについて』
をお伝えします!
■
納税は、これまで書いたように、
自分が正しく(※正しいと思って)
納税していれば、
何も問題はありません。
間違っていたら
お尋ねがきて修正すればいいだけ。
何もこなければ
問題なく受理された証拠。
受付の人によって指摘されたり
決済報告書を受け取らなかったりという
バラツキはありますが、
人が受付している以上バラツキはしょうがないです。
ただ、窓口が忙しい日に
受付に行ったほうが
受付の場で余計なことを言われなくて
済むかもしれません(笑)
損失の繰り越しは、
投資家が自分で申告する代わりに与えられた、
数少ないメリットの1つかと思います。
これがあるから自分でやろうかという
推進力になりますね。
もしこのメリットがなければ
誰も自分じゃやらないのでは??
最大3年繰り越せる損失ですが、
全ての年でちゃんと
確定申告をしている必要があります。
例を挙げると
1年目=-30万円
2年目=-70万円
3年目=+80万円
という取引だった場合、
何もしないと所得は
1年目=0万円
2年目=0万円
3年目=+80万円
となり3年目に
80万円×税率(20%)=16万円引かれます。
これが損失繰越をすると、
3年分繰り越せるため、
1年目=0万円
2年目=0万円
3年目=(-30-70+80)<0 ・・・0円
となり税金は取られないことになります。
このような仕組みがあるので、
損をした年には
必ず確定申告で損失繰越をしましょう。
なお、先物・オプションは
雑所得扱いになるので、
確定申告しなくて利益が20万円未満の場合は
納税不要です。
ただしそれは
「しなくても追徴課税しませんよ」
という額であり、
税務署としては納税する分にはウェルカムなので、
損失の繰り越しをする人はもちろん、
20万円以下の利益となった人も
税金をまとめる練習はしてみた方がいいでしょう
(仮に20万円未満で税務署に出さないとしても)
ただし、医療費控除の還付をする人など確定申告をする人は、
例え20万円以下であっても納税が必要みたいです。
詳しくは国税庁で。
http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1900_qa.htm
まとめると、
税務署は性善説に基づいて申告を受理し、
怪しい申告は国家権力を使い
性悪説をベースに洗い出します。
(※イメージです)
だから多少経費を多めに書いても、
性善説で通っちゃうことが
あるかもしれません。
そのサジ加減は我々にはわからず、
税務署からお尋ねが
こなければOKとなります。
あ、もちろん経費を多めに書くのは
「それが経費と信じる理由がある」
からですよ。
水増ししたらいつ追徴課税がくるか
わからないのでお気をつけて。
■
雑所得の「所得」とはどういうことか?
とか、
確定申告不要になる要件とは?
など、
結構分かりにくくて細かい条件があるので、
一度しっかり自分の立ち位置を
確認しておきましょう。