
あなたは、金オプションが、1枚あたりのプレミアムがいくらで、どのくらいの証拠金で購入できるかご存知でしょうか?
それを明確にし、体験できるのがTOCOM先物・オプションシミュレーターです。
今回は実際のデモ取引画面を見ながら、このTOCOM先物・オプションシミュレーターについて解説します。
机上で学習するのと実際に仮想通貨で取引してみるのとでは感覚が全く異なります。
その感覚の差に気付くことが出来るのが、このシミュレーターの一番のメリットになります。
TOCOM先物オプションシミュレーターとは
TOCOM先物オプションシミュレータは、シンプレックスインスティテュート㈱が作成したツールであり、同システムを利用した日経225先物オプションのデモ取引が出来るOSE先物・オプションシミュレーターの姉妹版となっています。
操作は両社とも同様のシステムを利用しておりますが、個別にログインアカウントの発行が必要となっています。
OSE先物・オプションシミュレーターは23通りのシナリオを体験できますが、今回リリースされたTOCOM先物オプションシミュレーターは現在9つのシナリオにより学習が出来ます。
9つのシナリオは金標準取引(先物)が5通り、オプション関係が4通りとなっています。
今回の9つのシナリオにはOSE先物・オプションシミュレーターのように複雑なストラテジー売買を行ったり自由なデモ取引でランキングを公開する機能は搭載されていませんので、今後拡充されるのを楽しみに待ちましょう。
ATMオプションを1枚買うのに57円
ボラティリティが12%であるとした時に、プレミアムは57円となります。
このような仮想の価格が提示されていて、そのオプションを売買することが出来ます。
日経225のサイズとの差異に注意
ここで日経225オプション投資家は単位を間違えないようにしましょう。
金オプションの倍率は日経225オプションの1/10になります。
プレミアムが45円ということは、日経225オプションの世界で置き換えるとわずか4.5円のプレミアムのオプションを取引していることになります。
このわずかプレミアムが4円~5円のオプションが、ATM(アットザマネー)で取引できるということになります。
もちろんOTM(アウトオブザマネー)になればなるほど価格は小さくなります。
つまりもっと安価で取引が出来るようになるのです。
金オプションは100倍
金オプションは100倍になりますので、45円×100倍=4500円となります。
4500円が1枚当たりの購入単価となります。
日経225オプションは1000倍
日経225オプションは1000倍になるため、仮に45円のプレミアムのオプションを購入すると、45,000円となります。
証拠金は1万円
シミュレーターでは証拠金を1万円としてシナリオを学習することが出来ます。
こちらはSPAN証拠金にて算出されるため、実際には相場の変動によって証拠金は変動しますので注意が必要です。
しかし、ボラティリティが小さいということは変動の可能性が小さいと市場参加者が考えていることの表れですので、SPAN証拠金所要額も大幅に増減しないものと推測されます。
日経225オプションのSPAN証拠金所要額は1枚当たり80万円前後であることを考えると、非常に小さい資金量で始められることが分かります。
証拠金についてもシミュレーター上で学習することが出来ます。
実際に売り買いを体験
この感覚は、読んだだけでは身に付かないので、実際に体験するのが一番です。
本来であれば証券口座を開いて実トレードによって体験していくのが一般的ですが、今回はシミュレーションが提供されているので、仮想空間で仮想トレードを体験することが出来ます。
仮想であっても、実際に時間が経過してSQまでポジションを保有し続けると値動きはどうなるのかを目て見で理解できますので、実トレードに近い環境が整備されています。
追証も経験できる
追証になり証拠金が5,000円不足した状態も再現されています。
ゴールドスポット100
また、金ミニやゴールドスポットなどについても、理解を深めることが出来るシナリオも用意されています。。
金オプション取引を始めるにあたり
2016年9月7日に「金オプション取引に係る個人投資家向け説明会」にて、伊藤祐輔氏がセミナーを行った際のテキストと動画がTOCOMから公開されていますので、金オプション取引に係る個人投資家向け説明会を参照してください。
まとめ
金オプションを取引する前には、一度シミュレーターで取引のサイズと値動きを体験してみることをお勧めします。