日経225オプションの証拠金が最大で約1.4倍多くなります

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すでに3月から告知されていた証拠金の増加が、9月14日をもって最大の1.4倍相当となります。

https://www.jpx.co.jp/jscc/information/news/20200306-01.html

JPXのサイトに掲載されたPDF資料にあるように

金融危機以降、リスクを集中的に引き受ける清算機関におけるリスク管理の厳格化を求める国内外の規制当局や市場参加者からの要請等を受けて、近年、リスク量(ポジション数量)に応じた取引証拠金所要額の割増し制度などの取引証拠金の計算方法の見直しを行ってまいりました。

(日本クリアリング機構による発表資料を抜粋)

とのことで、国内外の当局及び我々個人投資家保護の観点から導入されたものと思われます。

推測の範疇ではありますが、告知がされたのが3月6日で、7月末より段階的引き上げを行っているので、コロナショックによる突発的な対策ではなく、前もって計画されていた事象のように思えます。

変更内容を踏まえると、標準偏差の区間を拡大して、より投資家にリスクを喚起する目的があるのではないかと考えます。

実際のパラメータ変更は下記の通りとなっており、より過去のボラティリティも加味して証拠金を決めるシステムとなりました。

この変更が与える影響の予測

この変更が、今後の戦略やポジション組成・維持・調整においてどんな影響があるかですが、当協会では推奨しませんが証拠金が掛かる売りポジションを持った戦略が組みづらくなり、ファーアウトオブザマネーをコールとプットで両方売るような危険な戦略は取りにくくなるものと推測します。

ファーアウトオブザマネーを売るための初期取引証拠金が大きくなるとともに、もし暴騰・暴落した際に証拠金所要額が前よりも敏感に反応するため、アットザマネーになる前に証拠金不足になることが予想されます。

個人投資家の留意点

少額資金での個人投資家(特に養成塾で学習中の実戦経験の乏しい初心者レベル)の留意点については、スプレッド売買で損失限定にすることを今以上に徹底することが大切かと思います。

元々必要証拠金は、無限のリスクを取っている場合に妥当な算出により(SPANで計算)妥当な必要証拠金を算出するシステムです。

よって損失限定にすれば証拠金は損失額以上には要求されることは無いので、1.4倍になっても損失限定である限り影響はありません。

あとは、売り主体のポジションはリスク管理ができないうちは取らないほうが安全だ、というくらいでしょうか。

 

ぜひみなさんも証拠金の増加には気を付けてください。

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