
お金を何かに投じて、投じた金額よりも多くのお金を回収する。
投資を突き詰めればこの言葉に修練されるのですが、その方法については世の中に無数に存在しています。
その中からオプション取引を採用するのであれば、この取引には、他の方法にはない魅力、合理性、有意性があると考えられ、そのために難しいと感じる要素を無視することができなくなります。
ですが実際にその難しいと感じる意識を紐解くと、実は必要なことだということがわかります。
その内容についてまとめましたので、この記事を読んだあなたはオプションを学ぶことについての理解が深まります。
オプション取引を事業として捉える
商売、事業、数多くの金融商品、不動産・・・と投資対象は数多くあります。
すべてにおいて知識・ノウハウが必要であり、オプション取引も例外ではありません。
よくオプションはギリシャ文字が出てきて複雑で難しいということが言われますが、およそすべての投資において、その利益の出るメカニズムを理解することは決して簡単なことではありません。
そして十分に研究しないと利益を出せないのは、何もオプション取引に限ったことではありません。
利益のメカニズムは「差」にある
利益のメカニズムは「差」です。冒頭にもあるように、投下資金よりも多くのお金を回収できればいいわけで、この差をいかにして生み出すかが問題なわけです。
株式、外国通貨の売買(FX)においては、これから上がるだろうと思うタイミングをテクニカル分析、ファンダメンタル分析、あるいは勘により買い、案の定、上昇すれば売ることで差を生みだすことができるわけですね。
つまり買った価格よりも売った価格が高ければその差が利益となるわけです。
なんらかの事業への投資も投下資金よりも多くのお金を回収すればいいわけですし、不動産投資も安く仕入れて高く売りぬける、付加価値をつけて売る、あるいは不動産価値の目減り以上に賃料収入による実質利回りを安定的に確保し続けることができればお金が残ります。
だた、問題はそれを実現することができるかです。
値動きが上がるか下がるか簡単に当てられるなら
これから株が上がるか下がるかを確実に当てることは難しいことです。
当たることもあれば、外れることもあるでしょう。
もし勝率が五分五分で、利益と損失の額が同じならばお金は増えません。
勝率を高めるか、期待収益率を高めるかしかないのです。
勝率を少しでも高められ、少しでも確率の高いタイミングを探すためテクニカル分析、ファンダメンタル分析を行うわけですね。
ただ、これもよく言われるように、一般に人は目の前の利益は失いたくないので利食いは早く、目の前の損失については好転するかもしれないという淡い期待を持ってしまうためロスカット(損切り)が遅れる傾向があり、なかなか儲けるのは難しいわけです。
事業への投資も、その事業を遂行する人的能力の把握の問題、市況、競合など不確定要素が多く、これをなんとか制御しながら利益を出すのはこれまた難しいというほかありません。
自ら起業しても数年後に残れるのは10社に1~2社といったところでしょうか。
不動産投資も今や日本ではキャピタルゲインを得るのは非常に難しく、賃料収入を得るにしても実質利回りを安定的に確保できる地域、物件のノウハウ、空室リスク回避のノウハウを手に入れることは必須であり、これはこれで難しいですよね。
しかし、しっかりと研究し、知識を身につけ、経験を積んでいけば、他の事業・ビジネス等と同様、成功する可能性は十分にあります。
オプションが他の取引と異なる性質
株や先物、外国通貨の取引では、原則として今から上がるか下がるかを読んで、その買ったときと売った時の価格差を利益に換えるしかないのに対し、オプション取引は、その原資産である日経平均が上がるか下がるかを当てなくても、日経平均が動かなくても利益を出せる可能性があるなど、利益を出すメカニズムが株や先物、外国通貨の取引とちょっと違います。
このことが意味するのは、そのメカニズムを理解するのに、少々難儀するということです。
普通と違うのですから、なかなか頭に入ってきません。
経験したことがない、考えたこともないシステムなのですから最初は難しく感じます。
確かに、オプションの仕組み自体、少し複雑であることは否定できません。
ですから、勉強が必要ですし、慣れることも必要になります。
ちょっと時間もかかるでしょう。
しかし、その過程を経ることで必ずやオプション取引がわかるようになります。
生涯にわたってつかえる資産運用方法を身につけることが可能になるはずです。
まとめ
利益のメカニズムは「差」しかないので単純である。
しかしこの単純「差」を簡単に利益にすることは難しい。
オプション取引も他の取引や事業、不動産投資と同様に学習してそのメカニズムを理解することで生涯にわたって活用できる資産運用方法となる。