
あなたは今後株が上がるかどうか、予測することはできますか?
株式投資をする場合には、買った株が上昇しないと利益になりませんが、プレミアムゲインを狙う投資法を使うと、株価が上がらなくても、およそ10%下落したとしても利益を出すことが出来ます。
しかも3か月の投資期間中に、取引したのは最初の1回だけです。
時間が経過すれば利益が生まれるプレミアムゲイン投資法を活用することで、7万円を投資して1万2,390円の利益、つまり利回り17.7%を稼ぐことができました。
あなたはこの記事を読むことで、株式投資の新しいスタイルとして株価が下落しても稼げる方法を身に付けることが出来ますので、保有株の株価を気にしないで良いストレスフリーな投資法が実現しますよ。
17.7%を稼いだ取引事例
実際に私が取引したのは、ESV(正式名称Ensco plc)というアメリカ企業の株価が、2015年9月21日に15.57ドル付近であったため、プットオプションESV 18DEC15 7Pという銘柄を売りました。
yahoofinanceの株価チャートを掲載します。
矢印で示したように、今後株価が上昇するか、それとも下落するか、この段階ではわかりません。
この時の私の思惑としては、「年末には株価は14ドル以下にならないだろう」という予測をしています。
株式投資と異なるのは、株価の方向性を正確に当てに行く必要が無く、レンジ(幅)を当てれば利益になり、一時的な相場の変動にうろたえる必要が無く年末の価格のみを予測すればいい投資になります。
利益確定
この銘柄は12月18日に満期を迎えますので、12月18日に利益が確定しました。
得られた利益は123.9ドル(日本円にして1万2,390円)となります。(※1ドル100円換算)
9月18日が15.57ドルで、終了した12月18日には15.29ドルでした。
株価は14ドル付近まで下落してから11月に掛けて上昇し18ドル付近まで近づき、その後押し戻されて投資スタート時点の株価よりも若干下落していますが、この投資期間で123.9ドルの利益を上げることが出来ました。
投資判断として考えていた「株価は14ドル以下にならないだろう」という思惑通り、実際に14ドル以下にならなかったので利益を確定できたのです。
利回りの計算
この時に必要な資金量は、700ドル程度を用意しました。日本円にしておよそ7万円になります。
発注して投資をする最低金額は300~400ドル程度用意すれば投資をスタートできますが、万が一を考えて余裕代を持って取引に臨みました。
当時の画像ではありませんが、現在価格に比較して必要な資金を算出してみたところ370ドル(3万7,000円程度)あれば投資出来ることが分かります。
700ドル(約7万円)の投資で、123.9ドル(約1万2,400円)を得たことになりますので、利回りを計算すると、123.9ドル÷700ドル=17.7%の利益となります。(手数料除く)
この取引は9月12日から12月18日と、おおよそ3か月間となりますので、1年に換算すると17.7%×3か月×4回=年率70.8%となります。
年率70.8%というのは、仮に100万円を投資した場合に、来年171万円になるという意味です。
およそ1年で1.7倍に資金が増える投資を実現したことになります。
このような年率の高い投資を実現できるのはプレミアムゲインと呼ばれる利益の出し方を実現した投資法だからです。
プレミアムゲイン投資の具体的内容
今回エントリーした時の株価の推移を見てみましょう。
しかし、チャートの形を見てみると、おおよそ15ドル以下にならなさそうな値動きをしていると思いませんか?
このことから、将来の株価の予想をします。
テクニカル分析から10%下落しても安心な位置を探る
様々なテクニカルチャートの見方はありますが、ここでは直近下値(最近付けた一番安い価格)を見てみると、直近下値としては2015年8月24日に15ドルまで下落し、そこから反転してきているように見えます。
ちょうど15ドルのラインにローソク足がタッチしているのが分かります。
8月24日と言うのは、チャイナショックが起きてアメリカ市場全体が下落した時です。
金融危機が懸念されたため、仮に業績が良い企業だとしても一時的に株価が下げているような時期であり、下値を付けたあと9月12日までには株価が回復しています。
この株価推移を見て、「今年の12月までに、株価は15ドル以下にはならないだろう」と言うように予測したとします。
その場合に利益が出るのは株価が推移して、下図のピンクのエリアに株価が収まった時になるような投資スタイルがあれば、相場観を実現した投資ができることとなります。
これがプレミアムゲイン投資による利益の予測となります。
株価が今後上昇するか下落するか分かりませんが、12月18日に15ドルを上回っているか、それとも15ドル以下になっているかということを予想するだけでいいのです。
通常の投資は株価が上昇するか下落するか、正確に当てなければいけません。
ところがプレミアムゲインを得るための投資であれば、株価の方向性を正確に当てなくても「幅」を予測することで利益にすることが出来るようになります。
直近下値はチャイナショックで企業の業績とは関係が無く下落したので、今後株価はもみあいをするかもしれませんが3か月後には15ドルより高くなると考えているのが投資判断となります。
そこで、直近下値から少し回復した株価推移のみで投資して問題ないと言えるかどうか、もう少し長期的な株価の推移を確認することも重要なので、長期スパンで株価推移を確認したところ、株価は2014年の65ドル付近を頂点として、ズルズルと下げていることが分かります。
もしかすると15ドルでとどまらずに、そのまま下落していくかもしれません。
ですので、年末までの株価の予測を、今の株価である15ドル付近ではなく、14ドルに引き下げることにします。
もし12月に14ドルを下回らなければ利益になります。
9月21日時点の株価が15.57ドルなので、およそ10%の株価下落が起きても、利益になる戦い方が出来ることがわかります。
12月18日の株価は思惑通り14ドル以下にならなかった
結果として、12月18日の株価は15.30ドルとなりました。
エントリー時の15.46ドルからは若干下落していますが、14ドル以下にはなっていないので、利益を確保して終わっています。
この利益は123.9ドルであり、当初のもくろみ通り満額の利益を確保することが出来ました。
なぜなら、12月18日の株価が14ドル以上になっているか、14ドルを下回っているかだけが投資の勝敗の決め手だからです。
株価を気にしないで済む投資スタイル
株式投資の場合は、株価の変動がダイレクトに損益に直結するために、どうしても株価が気になってしまうものです。
しかしアメリカ株に投資した場合には、夏時間の場合は夜22:30~朝5:30、冬時間は夜23:30~朝6:00までアメリカ市場が動いていますので、日本に住んでいる場合には深夜に株価が変動することになります。
日本企業の株なら日中の取引が出来るので耐えられるかもしれませんが、アメリカ株に投資する場合にはアメリカ時間の日中(日本の深夜)まで常にチェックしていないと、安心して投資することが出来ません。
よって常にチェックしないでも済むような取引を探して注文する必要がありますので、今回のプレミアムゲイン投資法は最適と言えるでしょう。
実際に今回の投資でも途中の相場変動を気にすることが無く、日本の深夜に株価が気になって眠れなくなることもありませんでした。
9月12日から12月18日までの間、株価は上下に推移していますが、結果が出るのは日付が決まっています。
今回は14ドルを1回も下回りませんでしたが、仮に14ドル以下に下落したとしても、12月18日に14ドル以上になっていれば、利益が確保できるのです。
損切りも利食いもタイミング不要
今回の投資は12月18日に結果が出ますので、途中で損切りをしたり、利益が出たところで利食いをする必要がありません。
最終日まで待てばいいだけです。
投資で損切りをするタイミングは重要と言われ、それ以上に利食いをするのが難しいと言われます。
「利食い千人力」という投資格言がありますが、利食いを制することが投資で成功するための秘訣でもありますが、最初から利食いを完璧にできる人なんていません。
また、損切りは言葉では簡単に言えますが、実際に株価が下落した時に、損切りをしてロスを計上するのが良いと分かっていても、そのまま保有して塩漬けになってしまう場合がとても多く、株式投資家の悩みの種でもあります。
今回の投資スタイルは決まった日に結論が出ますので、損切りをする必要もなければ、塩漬けをして資金が活用できなくなる心配もありません。
これこそストレスフリーである証拠です。
利益が出た後の下落も関係が無い
この株価は、2016年になってから急落しています。
エントリー時は15ドルだったので、2/3程度下落したということになりますが、今回の投資は2015年中で、株価が下落する前に利益を出して投資を終えていますので、この下落相場に影響することはありません。
目標としていた125ドルを得て投資を終了しているからです。
2015年の年始はFRBがアメリカの利上げを発表したので、年始にかけてアメリカ企業の株価が全体的に下落しました。
1月に下落することエントリータイミングで予測はできませんので、下落しなさそうなタイミングや、いろんな経済指標をチェックすることも投資判断材料として重要でしょう。
オプションで長期投資が実現できる
今回利用したのは、アメリカ株オプションを利用しました。
企業の株に連動して価格が変動するのが株オプションで、アメリカでは多くの企業の株にオプションが用意されています。
有名な企業、例えばコカコーラやYAHOOなどにもオプションがありますので、同じような戦略を採用することで株価を気にすることなく長期投資を実現することが出来ます。
今回は残りの期間が3か月のものを採用しましたが、最長で1年を超す期間の銘柄もあります。
したがって最長1年以上も投資をして結果を楽しみに待つことが出来るのがオプションのメリットです。
あなたもアメリカ株の中で「ある価格よりは下がらない」と思える企業の株があれば、オプション取引をすると効率よく利益があげられるようになるでしょう。
まとめ
プレミアムゲインを利用した投資法では、「12月18日の時点で株価が14ドル以下にならないだろう」という幅を予測するだけで利益を出すことが出来ます。
株価のように途中で株価を気にすることなく、およそ3ヶ月間放ったらかしでも不安はありませんでした。
利回りは資金に対して17.7%になりますので、効率よく投資を行うことが出来ます。