ちょっと発信のタイミングが遅くなりましたが、
今回のSQ値は日経平均の寄り付きと差が出ましたね。
それについて質問が来ているので、
回答をご紹介します。
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質問はこのような感じ。
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SQの価格について、
先月の12月限SQが10420円で決着がついたわけですが、
この日は225先物数値を見ると10330円が最高値です。
先物数値から約100円もSQの数値が高いのが良くわかりません。
今回は1月限SQが10470円で
昨日の初値が10560円で先月とは逆に90円安くなっています。
先物価格とSQ価格は違うのは何となくわかりますが
先月と今月で上下200円近い乖離ですよね、
なぜそこまで実際も先物価格とSQ値が違ってしまうかが分かりません。
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なかなか良い質問、
ありがとうございます。
さて回答ですが、
まず、気をつけて欲しいのが、
オプションの原資産は、
先物じゃなくて現物(日経225)です。
まあ先物と日経225の間には
明確な裁定が働くため、
通常はイコールで考えたほうが分かりやすいし、
イブニングセッションなどを考えると
先物が原資産だと思ってしまいますよね。
で、SQ値ですが、
日経平均の225個の銘柄が全て寄り付いたところがSQ値です。
これは毎回異なりますが、
少なくとも9:00には決まりません。
たいてい9:30以降、
遅くなると後場までもつれ込みます。
なぜ遅くなるかというと、
225銘柄のうちどれかが
「売り気配」「買い気配」で
取引が成立していない状態になるからです。
じゃあなぜ日経225で9:00に
「寄り付い」ているのか?
それは、実は寄り付いているのではなく、
気配値から数値を仮置きしているだけです。
だから9:00の値は寄り付き値ではなく、
ただ始値に過ぎません。
一方で、
先物はその日経225の9:00の始値から
裁定で価格が算出されています。
だから、ご質問にあった
> そこまで実際も先物価格とSQ値が違ってしまうかが分かりません。
という問いに対しては、
225銘柄全てが寄り付いたときの値をSQ値として算出しているが、
先物の寄り付きは日経平均の始値をベースにしているにすぎない
なので価格が異なることがある。
ということがいえますね。
私のサイトで日経225の寄り付きと
SQ値の差の比較なんて作ってみたりしてますよ。
なーんで偉そうに書いていますが、
書籍に載っていた内容ですよ(^^)
たしかブログのトップページにリンクがある
に載っていたと思います。
だから細かいところが違っていてもクレームなしで♪
真実は書籍を確認してくださいね~(^^)/
ちなみに、いつだったか忘れましたが、
ちょうどSQ日に相場が変動して、
11:00近くにようやくSQ値が確定した、
ということが実際にありましたよ。
あまりSQ勝負になるATMのポジションは
持たないほうが得策かもしれませんね。
上記のようなことがあるので、
木曜大引けのあとは
①何も出来ないギャンブル状態なのに、
②さらに寄り付きでギャンブルが待っているという、
どうにも制御できない状態になってしまいますので、
その危険を理解したうえでトレードしたほうがいいですね。