SQ直前のセータの値について

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SQ直前のセータの値がおかしい?ということで

質問をいただきました。

(文面は要約しています)

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1月20日あたりに2月限8750C1・9000C-2・9250C1のロングバタフライを組みました。

1月当初7.9万円支払いで最大利益17万円です。 

 

9000円前後を先物がウロウロして利益が乗ってきて、

SQ前々日の2月8日に含み益は7~8万円前後でした。

 

2月8日後場終値のセータは+12~13となっており、

2月9日後場終値時点には含み益で11万8千円くらいになりました。

 

そしてそのセータは共に+9と表記されており、

その時点で先物が9010円くらいとバタフライの中央にいるので、

最大利益に近い位置になっています。

 

普通に考えれば もしそのままSQ(次の日)を迎えたとすれば

セータは(最大利益)-(その時点の含み益) に限りなく近い数字になるのでは

(この場合では5万円少なくとも4万円)と思うのですが、どうやら違うようです。

 

実際SQ日にはSQ値は約9011円であったので

確定利益は16万円ほどになり時間経過による利益が

5万円ほど上乗せされています。

 

実際なぜこれほどまでにツールがはじき出すセータと

実際に計算して求めたセータに開きがあるのかがしっくりきません。

もし考えられる原因等知っておられるようでしたらおしえていただけないでしょうか。

 

それと今回バタフライを組んで思ったのですが

最後の3から5日くらいから益が3万円くらいからいっきに12万円くらいになったので、

バタフライというのはSQ直前(1週間くらい前)に組む方がよいスプレッド、

特にSQ前日とSQ日の時間的価値の減少はハンパ無いように感じたので

直前に組むことが前提というかセオリーのスプレッドなのでしょうか。

 

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このような質問をいただきました。

 

 

まず断っておきたいのは、

リスク指標というのはSQ直前になるほど信頼性が無くなります。

ブログの中でも伝えていた思います。

 

例えばSQ直前のF-OTMのオプションを見てください。

プレミアムよりセータの数値が大きいことがあります(--;)

これで一目瞭然ですよね。

 

 

これはブラックショールズ式で算出すれば理論的に

数値を算出できるものの、

実際にはSQ前にはプレミアムがマイナスになることなんてなくて、

そこには理論とは別の動きをするという証拠です。

 

 

とはいうものの、リスク指標を用いて日々の損益をすることはとても大切です。

 

SQ間際や想定しない大変動が起きたときが崩れるので、

そこが異例だと考えてください。

(とはいうものの異例の時でも正確に出したいというのがトレーダーの思いですが^^;)

 

 

 

で、質問のセータがSQ間際にとんでもなく大きくなったということですが、

このセータのグラフを見てください。

 

 

 

SQ間際になると、ググッと時間価値が減少するのが分かると思います。

 

これは何を意味しているかというと、

この質問者さんが評価したSQ前日のセータの値より、

SQ前日終値からSQ当日の時間価値の減少が大きかったことを意味しています。

 

SQ前日のセータの値はその前日までです。

その先の時間価値の減少までは表していないので、

それが上乗せされて利益になったと考えられます。

 

 

さらに言うと、 (最大利益)-(その時点の含み益) というのは、

イコールでセータになるわけじゃありません。

 

この式で分かるのは時間価値の減少による利益であって、

セータというのはある時間(この場合SQ前日のピンポイント)から想定した

今後の時間価値の減少の度合いを示しているだけです。

 

 

だからずれることはあり得るし、

たいていSQに絡んでくるとずれます。

それがリスク分析の弱点でもあります。

 

だからと言って弱点だけにフォーカスして

他でもリスク指標を使わなければいいというわけではなく、

少なくともSQ間際じゃないところでは

依然として有効な検証方法だと思いますよ。

 

 

 

 

> バタフライというのはSQ直前(1週間くらい前)に組む方がよいスプレッド、

> 特にSQ前日とSQ日の時間的価値の減少はハンパ無いように感じたので

> 直前に組むことが前提というかセオリーのスプレッドなのでしょうか。

 

これについては、

リスク指標を基に検証をしているなら

あまりお勧めしない考え方です。

 

たしかにセータプラスの戦略は、

SQ直前が最も利益が稼げます。

 

もっと言うとSQ前日からSQ値算出までが激ヤバで稼げます。

 

 

だからと言ってここを狙っていると、

SQ前日以降はポジション調整が出来ませんよね?

 

ということは、自分の裁量が入らずに

「日経平均が動かないでくれ(-人-)」

と祈るしかないわけです。

 

 

 

これじゃ日経平均の上下に賭けているのと同じこと。

(この場合は上下じゃなくて停滞ですが)

 

それってギャンブルに近くありません??

 

 

 

もちろんここが最大限の利益を得るチャンスではありますが、

同時にガンマも最大になります。

 

つまり大変動がSQ前日からSQ値算出までに起きると

とんでもなくガンマからマイナスを被るわけです。

 

 

これが分かってもなおSQ直前のタイムディケイを狙うのであれば、

それはトレーダーの考えなので私は良いと思ってますよ。

 

問題はこの懸念を理解しないで

やみくもにSQ前日に売りを建てて

タイムディケイを狙ってしまうことです。

 

 

 

リスク指標を用いた分析は、

SQ間際のようなポジション調整が出来ないような環境では

あまり役に立ちません。

 

 

だから状況に応じてリスク指標で考えるか、

過去の経験や市場参加者の思惑から推測するのもアリだと思います。

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