ロングストラドルを仕掛けるための2つのタイミングとは

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ロングストラドル(アットザマネーのプット買い+アットザマネーのコール買い)を組んだあとに相場が緩やかに上昇すると、インプライドボラティリティ(IV)が低下しやすい傾向にあります。

そのような場面だと、デルタ調整のために先物ミニを売ってダイナミックヘッジしても、IVの低下によるベガの損失のほうが大きく、利益が出にくいこともあります。

IVがかなり下げてきたところで仕掛けたつもりでも、相場上昇時にはIV低下を伴ったために思ったよりもIVが低下していく場合があるからです。

この場合は、いったんポジションを解消した方がよいのか、IVの下げ止まりを信じてダイナミックヘッジした方がよいのか、あなたならどう考えますか?

オプション投資家養成塾を受講されている方から、

基本的にロングストラドルとはIVの上昇する下げ相場か乱高下相場を期待して組むべきのような気していて、IVが下落しやすい上昇相場では不利な戦いをすることになりそうで、ポジションを解消した方がよいのではないかと思っています。

その点からプットのリバースカレンダースプレッドを選択した方が上昇しても下落しても融通の利くポジションのような気がします。

という意見を伺いました。その見解について考察します。

なお、「ロングストラドル」についての用語集がありますので合わせてご覧ください。

 

ロングストラドルを仕掛ける2つのタイミングとは

もちろん正解はないのですが、IVのリスクをとっている以上、IVの低下をヘッジすることは意味がありません。

IVが低下するという判断が間違いだったと認めるのであれば撤退したほうが良いでしょう。

間違いだったと認めないのであれば、タイムディケイをデルタヘッジで挽回しながら虎視眈々とボラが噴くのを待つことになります。

タイミングとしては

  1. 十分にIVが低下し、天井を示唆しているような場面で手掛ける(相場の下落によるボラ上昇狙い)
  2. IVが高い水準でレンジをつくっているときの下限で手掛ける(IVレンジ下限を割ったら一旦撤退する)

が考えられるでしょう。

期近と期先のIVがシンクロしている相場が理想

なお、相場上昇&インプライドボラティリティの低下においてはプットリバースカレンダースプレッドはいいパフォーマンスをみせますが、期近と期先のIVがシンクロしている場面でてがけないといけません。

「期近と期先のIVがシンクロする」とは下図のように両方とも同じようにIVが低下していくことを指します。

相場が大きな下落で突っ込んだ場面では期先の流動性が少なくなるのと、期近のIVが高いタイミングであることが多いので、期近を売って期先を買うリバースカレンダースプレッドは避けた方がよいかもしれません。

相場観を入れることになりますが、大きな下落の後に反転して上昇をする目論見であれば、リバースカレンダースプレッドを同じようなリスクカーブを描くプットクレジットスプレッドあたりが良いのではないでしょうか。

リバースカレンダースプレッドとプットクレジットスプレッドのリスクカーブを比較してみます。

プットリバースカレンダースプレッドのリスクカーブ(2020年7月21日)

プットクレジットスプレッドのリスクカーブ(2020年7月21日)

リバースカレンダースプレッドはベガからの損益を無視できないため、前述したように期近と期先のIVがシンクロして低下する場面でしか使えませんが、プットクレジットスプレッドではベガの数値が低く、IV低下を考慮する必要はほとんどありません。

シンクロしているかどうかは実際の相場では目に見えて確認できるわけではないので、もしリバースカレンダースプレッドにこだわる場合は、相場が急落するといった動きの後ではなく、相場が落ち着いて緩やかな右肩上がりの場合は期近と期先のIVがシンクロして低下しやすい場面が多いです。

まとめ

相場が緩やかに上昇すると、インプライドボラティリティ(IV)が低下しやすい傾向にあります。

IVのリスクをとっている以上、IVの低下をヘッジすることは意味がありません。

Vが低下するという判断が間違いだったと認めるのであれば撤退したほうが良いでしょう。

間違いだったと認めないのであれば、タイムディケイをデルタヘッジで挽回しながら虎視眈々とボラが噴くのを待つことになります。

タイミングとしては

  1. 十分にIVが低下し、天井を示唆しているような場面で手掛ける(相場の下落によるボラ上昇狙い)
  2. IVが高い水準でレンジをつくっているときの下限で手掛ける(IVレンジ下限を割ったら一旦撤退する)
    が考えられるでしょう

プットリバースカレンダースプレッドは期近と期先のIVがシンクロしていることが必要です。

大きな下落の後に反転して上昇をする目論見であれば、リバースカレンダースプレッドを同じようなリスクカーブを描くプットクレジットスプレッドも候補に入れておきたいところです。

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